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コブ角28度と言われたら?側弯症の治療目安を整理

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学校検診から帰ってきたお子さんの診断書を見て、「コブ角」という言葉に戸惑っていませんか?

「コブ角が28度です」と医師に言われても、その数字が何を意味するのか、これから何をすればよいのか分からず、不安になってしまうご家族は少なくありません。

思春期特発性側弯症のコブ角について

この記事では、思春期特発性側弯症の診断や経過観察で使われる「コブ角(Cobb角)」について、できるだけ分かりやすくお伝えします。

大切なのは、コブ角の数字だけで「大丈夫」「危険」と判断せず、成長の残りやこれまでの変化と一緒に見ることです。

院長:長田

コブ角はとても大切な指標ですが、数字ひとつだけで今後が決まるわけではありません。今の角度と、お子さんがどのくらい成長期にあるのかを一緒に確認することが大切です

目次

「コブ角」とは何を測っているの?

コブ角(Cobb角)とは、レントゲン画像を使って背骨の側方への弯曲の大きさを角度で表す方法です。

弯曲の上端と下端にある椎体を基準に線を引き、その角度を測定します。

側弯症の診断や、その後の経過を追うために世界的に用いられている代表的な指標です。

一般にCobb角が10度以上の場合に、側弯症として扱われます。

ただし、10度と30度では弯曲の大きさが違う一方、同じ30度でも、その後の進行リスクはお子さんによって異なります。

コブ角の数字だけで治療は決まりません

側弯症について調べると、「○度なら経過観察」「○度からコルセット」といった数字が出てきます。

確かにCobb角は治療方針を考える重要な材料ですが、角度だけで機械的に治療が決まるわけではありません。

特に重要なのが、次のような要素です。

  • 現在のCobb角
  • これまで角度が進行しているか
  • どのくらい身長が伸びる時期にあるか
  • 骨格の成熟度
  • 弯曲の位置やパターン
  • 装具治療中であれば、その治療経過

そのため、「25度だから必ずこの治療」「40度だから必ず手術」と自分で決めるのではなく、担当の整形外科で総合的に判断してもらうことが大切です。

コブ角と治療方針のおおまかな考え方

実際の治療方針は一人ひとり異なりますが、一般的には次のような考え方が用いられます。

Cobb角一般的に検討される対応
10〜20度台前半経過観察を中心に、成長や進行の有無を確認
20度台後半〜40度前後成長が残っている場合は装具療法を検討することがある
40〜50度前後以上進行性や成長段階などを踏まえて手術も含めて検討することがある

これはあくまで大まかな目安です。

例えば同じ25度でも、まだ成長がかなり残っていて短期間に角度が増えているお子さんと、成長がほぼ落ち着いているお子さんでは、考え方が変わります。

大切なのは「今何度か」だけではなく「変化しているか」

「今25度だから大丈夫」「30度になったから急に危険」という見方ではなく、前回のレントゲンからどのくらい変化しているかを見ることが重要です。

思春期特発性側弯症では、身体が大きく成長する時期にカーブが進行することがあります。

そのため整形外科では、Cobb角だけでなく、身長の伸びや骨格の成熟度などを確認しながら経過を追います。

「前回は何度だったのか」「今回は何度なのか」「今どのくらい成長が残っているのか」を主治医に確認しておくと、現在の状態を理解しやすくなります。

思春期特発性側弯症とは?

側弯症には、生まれつき背骨の形に特徴がある先天性側弯症や、神経・筋肉の病気に伴うものなど、いくつかの種類があります。

その中で、思春期にみられ、明らかな原因を特定できないものを「思春期特発性側弯症(AIS)」と呼びます。

ここでいう「特発性」とは、姿勢が悪いから、運動不足だから、足の形が悪いからといった一つの原因で起きるという意味ではありません。

原因を一つに特定できない側弯症だからこそ、足や骨盤の状態を見つけたとしても、それを側弯症の原因と決めつけないことが重要です。

学校検診で「要受診」と言われたら

学校の側弯症検診は、側弯症の可能性があるお子さんを見つけるためのスクリーニングです。

「要受診」と言われたからといって、必ず装具や手術が必要という意味ではありません。

まず整形外科で診察を受け、必要に応じてレントゲンでCobb角を確認することが大切です。

特に成長期のお子さんでは、現在の角度だけでなく、その後の変化を定期的に確認する意味があります。

Cobb角を測るときにも多少の誤差があります

Cobb角は重要な指標ですが、1度単位まで完全に同じように測定できるものではありません。

撮影時の姿勢や、どの椎体を基準にするか、測定する人などによって多少の差が出ることがあります。

そのため、「前回25度で今回は27度だったから2度悪化した」と数字だけで判断するのではなく、担当医が臨床的に進行と考えているかを確認することが大切です。

装具療法は何のために行う?

装具療法の目的は、成長期に側弯のカーブがさらに大きくなるのを抑えることです。

装具をつければ背骨が完全にまっすぐになる、という治療ではありません。

特に成長が残っているお子さんで一定以上のCobb角があり、進行リスクがある場合に装具が検討されます。

必要な装着時間や装具の種類は一人ひとり異なるため、担当医や義肢装具士の指示に従ってください。

シュロス法などの側弯症特異的運動は?

側弯症について調べると、「シュロス法」などの側弯症特異的運動を目にすることがあります。

これは、側弯のカーブに合わせて3次元的な姿勢調整や呼吸、日常動作の練習などを行う運動療法です。

こうした側弯症特異的運動は、専門的な訓練を受けたセラピストがカーブのタイプや治療段階に合わせて個別に行うことが重要です。

装具を処方されている場合に、体操をすれば装具をやめられるという意味ではありません。

取り入れたい場合には、担当医と相談しながら側弯症の運動療法に詳しい専門家を探してください。

スポーツは続けてもいい?

側弯症と診断されると、「運動をしてはいけないのでは」と心配になる方もいます。

しかし、側弯症があるという理由だけで、すべてのスポーツを避けなければならないわけではありません。

普段行っている競技を続けられるお子さんも多くいます。

ただし、痛みがある場合、装具治療中の場合、医師から個別に制限を受けている場合などは、その指示を優先してください。

足や骨盤を整えればCobb角は改善する?

当院では、側弯症のお子さんに対して足・足首・膝・股関節・骨盤など身体全体の状態を確認することがあります。

ただし、足のアーチや骨盤の傾きが思春期特発性側弯症の原因だと考えているわけではありません。

また、インソールや施術によってCobb角を小さくしたり、側弯症の進行を防いだりできると考えているわけでもありません。

Cobb角や進行の管理は、整形外科でレントゲンを用いて継続して確認することが必要です。

それでも当院が身体全体を見る理由

では、なぜ側弯症のお子さんの足や股関節、身体の動きまで見るのでしょうか。

それは、側弯症そのものを治すためではなく、今の身体で学校生活やスポーツをどのように行っているかを確認するためです。

側弯症があっても、肩・体幹・股関節・足首などの動きは一人ひとり違います。

長く座っていると背中がつらい、スポーツで動きにくい、左右で身体の使い方が違うなど、日常生活上の困りごとがある場合には、それぞれの動きを確認する意味があります。

当院では、姿勢の見た目だけでなく、立つ・歩く・しゃがむ・腕を上げるといった動作を確認し、今ある身体の使いにくさへ対応します。

足や靴は「側弯症を治すため」ではなく必要に応じて確認します

足が痛い、歩くと疲れやすい、スポーツシューズが合わないといった問題がある場合には、足や靴も確認します。

成長期は足のサイズも変化するため、実際の足のサイズと靴が合っているかを確認することは大切です。

必要性がある場合にはオーダーメイドインソールをご提案することもあります。

ただし、側弯症だからインソールが必要というわけではなく、Cobb角を変えることを目的として使用するものでもありません。

Cobb角を聞いたときに主治医へ確認したいこと

診察で「○度です」と言われたら、角度だけを覚えて帰るのではなく、次のようなことも確認してみてください。

  • 前回と比べて角度は変化していますか?
  • まだどのくらい成長が残っていますか?
  • 現在は経過観察・装具など、どの段階ですか?
  • 次はいつ受診すればよいですか?
  • 体育や部活動で注意することはありますか?
  • 装具を使う場合、何時間着ける必要がありますか?

こうした情報まで分かると、「28度だった」という数字だけを見るより、現在の状況を理解しやすくなります。

コブ角は大切。でも数字だけでお子さんを見ない

Cobb角は、思春期特発性側弯症を診断し、経過を追うために非常に大切な指標です。

一方で、数字だけを見て必要以上に不安になる必要も、逆に「まだこの角度だから大丈夫」と自己判断する必要もありません。

現在のCobb角、前回からの変化、成長の残り、カーブの状態などを担当医と一緒に確認していくことが大切です。

そして医療機関で側弯症の経過を確認しながら、「学校生活で身体がつらい」「長時間座っていると疲れる」「スポーツで身体が使いにくい」といった悩みがある場合には、当院でも身体の動きを確認できます。

UPカイロプラクティック市ヶ尾整体院では、側弯症のCobb角を変えることを目的とするのではなく、側弯症がある今の身体で、学校生活やスポーツをできるだけ動きやすく過ごすために何ができるのかを一緒に考えます。

思春期特発性側弯症に対する当院の考え方や検査については、下記の症状別ページで詳しくご紹介しています。


院長:長田

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