
院長:長田お気軽にご相談ください!

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「側弯症では、どう座るのが正しいの?」「授業や勉強で長く座っていると、背中や腰がつらくならない?」


学校健診などで思春期特発性側弯症を指摘されると、日常生活のなかでも特に「座り方」が気になる親御さんは多いと思います。
最初にお伝えしたいのは、座り方が悪いから思春期特発性側弯症になる、あるいは特定の座り方だけで側弯症が進行すると考える必要はないということです。
一方で、長時間同じ姿勢を続ければ、側弯症の有無にかかわらず腰や背中が疲れたり、身体の一部に負担を感じたりすることがあります。
この記事では、学校の授業や受験勉強などで長く座るときに、できるだけ楽に過ごすための考え方をお伝えします。


「ずっと真っすぐ座らなければ」と頑張りすぎなくて大丈夫です。大切なのは、完璧な姿勢を保つことよりも、無理の少ない姿勢をつくり、同じ姿勢を長時間続けすぎないことです。
思春期特発性側弯症の原因は、現在も明確には分かっていません。
そのため、足を組む、頬杖をつく、斜めに座る、スマートフォンを見るといった日常の姿勢だけが原因で側弯症になったと考える必要はありません。
また、「正しい座り方を続ければCobb角が改善する」「悪い座り方をすると必ず進行する」とも言えません。
側弯症の進行は、Cobb角、成長の残り、骨格の成熟度、これまでの変化などをもとに医療機関で確認します。
座り方でできることは、側弯症そのものを治すことではなく、学校生活や勉強中の身体の負担をできるだけ減らすことです。
「背筋を伸ばして真っすぐ座り続けること」が理想と思われがちですが、長時間同じ姿勢を保ち続けること自体が負担になることがあります。
側弯症がある方では、身体の形や動きに左右差があるため、本人にとって無理のない位置も一人ひとり違います。
そこでまず意識したいのが、椅子・机・足元などの環境です。
椅子が高すぎて足が宙に浮いていると、身体を支えにくくなります。
足裏が床につく高さに椅子を調整し、届かない場合にはフットレストなどを使うと座りやすくなることがあります。
膝の角度を「必ず90度」にする必要はありません。身体を無理なく支えられる高さを基準にしてください。
「背もたれを使うと姿勢が悪くなる」と思う方もいますが、長時間座る場合には適度に背もたれを使った方が楽なことがあります。
腰や背中を無理に反らせて「骨盤を立てる」ことにこだわりすぎず、身体を支えやすい位置を探しましょう。
机が高すぎると肩をすくめやすくなり、低すぎると身体を大きく前へ倒しやすくなります。
肘や前腕を無理なく机に置ける高さを目安に調整してください。
側弯症があると、本人が意識して姿勢を正しても左右差が完全になくなるわけではありません。
「肩を同じ高さにして」「身体を傾けないで」と何度も修正し続けるより、痛みや疲れが少ない位置を探すことを優先しましょう。
どんなに整った座り方でも、長時間まったく動かないことは身体の負担になります。
授業の合間や勉強の区切りで立ち上がる、少し歩く、肩や股関節を動かすなど、こまめに姿勢を変えてください。
「必ず45分」「必ず60分」と決める必要はなく、疲れを感じる前に一度身体を動かすくらいで構いません。
足を組む、片側へ寄りかかるなどの姿勢を「絶対にやってはいけない」と考える必要はありません。
同じ姿勢を何時間も続けている場合には、反対側へ座り直したり、一度立ったりして姿勢を変える方が現実的です。
教科書やタブレットを見るために長時間大きく下を向いていると、首や肩が疲れやすくなることがあります。
書見台やタブレットスタンドなどを使い、無理に頭を下げ続けなくても見られる位置に調整するのも方法のひとつです。
「姿勢を崩したら悪化する」と考えて、腰や背中が痛くても同じ姿勢を我慢し続ける必要はありません。
痛みや疲れが出たら、一度姿勢を変える、立つ、少し歩くなどして身体を動かしてください。
側弯症について検索すると、「足を組んではいけない」「頬杖は禁止」「あぐらは悪い」といった情報を目にすることがあります。
しかし、これらの姿勢をとったことだけで思春期特発性側弯症が進行すると考える必要はありません。
問題になりやすいのは、同じ姿勢を長時間続けることで腰や背中がつらくなっている場合です。
たとえば足を組む姿勢が本人にとって楽なら、短時間であれば必要以上に禁止する必要はありません。時々組み替えたり、一度立ったりしながら変化をつけてください。
成長期のお子さんでは、学校の机や椅子が身体のサイズに合わなくなっていることがあります。
足が床につかない、机が低すぎる、長時間座ると腰や背中がつらいなどがある場合には、担任の先生や養護教諭へ相談してみてもよいでしょう。
座席や椅子の高さなど、学校側で調整できる場合もあります。
装具を使用している場合には、装具をつけた状態で座りにくいことについても、学校と共有しておくと安心です。
装具治療中のお子さんでは、「授業中に座っていると当たって痛い」「お腹が圧迫される」と感じることがあります。
装具の装着方法や使用時間は自己判断で変えず、まず担当の整形外科や装具を担当する医療機関へ相談してください。
成長によって身体に合わなくなっていたり、調整が必要になっていたりすることがあります。
中学生・高校生では、受験勉強で座っている時間が急に長くなることがあります。
このとき大切なのは、「良い姿勢を何時間も維持する」ことではありません。
勉強に集中すると何時間も同じ姿勢になりやすいため、休憩をとることも学習環境の一部と考えてください。
座り方だけで思春期特発性側弯症のカーブを真っすぐにすることはできません。
側弯症そのものの診断や進行の確認は、整形外科で行います。
医師から経過観察と言われている場合には、指定された時期に再診し、Cobb角や成長の状態を確認することが大切です。
座り方については、「進行を止めるため」ではなく、「毎日の学校生活や勉強をできるだけ快適にするため」と考えると分かりやすいでしょう。
ここからは、医療機関で行う側弯症の診断や治療とは分けて、当院で身体を見るときの考え方についてお話しします。
当院では、側弯症を真っすぐにするために座り方を矯正することはしていません。
見るのは、授業や勉強で座っているときに、実際にどこがつらいのかです。
腰や背中が疲れる、肩が張る、片側だけつらい、長く座っていると姿勢を保ちにくいなど、具体的な困りごとを確認します。
そのうえで、股関節・骨盤・肩・体幹などの動きや、実際の座り方を確認し、その方に合った工夫を考えます。
当院では、足のサイズや形、アーチ、足首・膝・股関節の動きなども必要に応じて確認します。
これは足元が側弯症の原因だと考えているからではありません。
学校生活やスポーツを含め、そのお子さんが身体をどのように使っているのかを全体で確認するためです。
足や靴に問題がある場合には、必要に応じてオーダーメイドインソールをご提案することもありますが、側弯症のCobb角を改善したり、進行を防いだりするためのものではありません。
側弯症と診断されると、「姿勢を悪くしてはいけない」と、お子さん本人も親御さんも座り方を気にしすぎてしまうことがあります。
でも、学校生活では毎日何時間も座ります。
ずっと完璧な姿勢を保つことよりも、椅子や机を身体に合わせ、疲れたら姿勢を変え、こまめに動く方が現実的です。
医療機関で側弯症の状態を確認しながら、「授業中に腰や背中がつらい」「勉強すると疲れやすい」「どんな座り方が本人に合うか見てほしい」という場合には、当院でも一緒に考えていきます。
横浜市青葉区・市が尾で、お子さんの側弯症と学校生活について相談したい方は、当院の思春期特発性側弯症のページもご覧ください。

