
院長:長田お気軽にご相談ください!

院長:長田お気軽にご相談ください!
「手術しか方法はないんでしょうか」——その言葉を診察室で告げられた帰り道、頭の中でぐるぐると繰り返したことはないでしょうか。


学校検診で背骨の曲がりを指摘され、紹介先の整形外科でコブ角の数値を見せられながら手術の話が出た瞬間、多くの親御さんが言葉を失います。
お子さんがまだ中学生で、部活も頑張っている、これから青春本番という時期に「手術」という選択肢が突然目の前に現れるのですから、戸惑うのは当然のことです。
当院には思春期特発性側弯症でお悩みのお子さんと親御さんが数多くご来院されます。
「他でも診てもらいたいけれど、どこに相談すればいいかわからない」「手術を断ったら悪化するのではないかと不安で眠れない」という声を毎日のようにいただきます。
だからこそ、今日はこのテーマで正直に書いてみようと思います。


手術を勧められた瞬間、頭が真っ白になってしまう気持ち、本当によくわかります。でも焦らなくて大丈夫——まず深呼吸して、一緒に整理していきましょう
側弯症でお子さんが手術を提案されると、多くの親御さんが最初に感じるのは「本当にこれしか道がないのか」という疑問と不安が入り混じった感情です。
それは医師を疑っているわけではなく、大切な子どもの体に関わる大きな決断だからこそ生まれる、ごく自然な反応です。
整形外科の先生から受けた説明は確かに正確な情報かもしれません。しかし15〜20分ほどの診察の中で「手術」という言葉が出た場合、多くの方は十分に理解できないまま帰宅し、夜中にスマートフォンで検索を始めます。
「もっと他の方法はないのか」「別の医師に診てもらったら、また違う答えが出るのではないか」という思いは、決して過剰反応ではありません。
整形外科では、背骨の曲がりの角度を「コブ角」という単位で測定します。一般的にコブ角が40〜50度以上になると手術が検討されるケースが多く、これは国際的な目安ともほぼ一致しています。
ただし、この数値はあくまで「検討の入り口」であって、即座に手術が確定するわけではありません。
重要なのは、コブ角の数値だけでなく「今後どのくらい成長が残っているか」という骨成熟度の問題や、「現在どのくらいのペースで進行しているか」という経過の問題も、判断に深く関わってくるという点です。
同じ45度であっても、成長がほぼ止まった高校3年生と、これから大きく成長する小学6年生とでは、状況がまったく異なります。
他の医師に意見を求めることを「担当の先生に悪い」と感じる方も少なくありません。でも医療の世界では、別の専門家に意見を求めることは患者の正当な権利であり、特に手術という大きな選択が絡む場合は多くの医師がむしろ推奨しています。
「今の先生の診断を確認したい」「別の視点から意見を聞いて、自分たちで納得した上で決めたい」という姿勢は、子どもを守ろうとする親心そのものです。そこに後ろめたさを感じる必要はまったくないということを、まず最初にお伝えしたいのです。
ここからは、当院ならではの視点でお話しさせてください。
側弯症というと「背骨の問題」というイメージが強いと思います。もちろん脊椎そのものへのアプローチは大切ですが、当院では「なぜその背骨が曲がっていくのか」という根本を探ることを重視しています。
背骨は上半身だけで存在しているわけではなく、骨盤・股関節・膝・足首・足裏へと連続してつながっているひとつのシステムです。
つまり、背骨で起きている側弯を支えているのは下半身のアライメント(骨格の配列)であり、そこに問題があると背骨への負荷が蓄積され続けます。
いくら背骨だけに施術をしても、土台となる足元が乱れていれば、改善の効果は限定的になりやすいのです。これが当院が「足元から側弯症にアプローチする」理由です。
足の裏には内側・外側・横の3つのアーチ構造があり、このアーチが歩行時の衝撃を吸収しながら全身のバランスを保っています。
このアーチが崩れると、足首・膝・股関節・骨盤の傾きへと連鎖的に影響が伝わり、最終的に脊椎の左右アンバランスとして現れてくることがあります。
当院に来院されるお子さんの多くに、足のアーチの左右差、着地時の重心のズレ、骨盤の高さの左右差といった共通する特徴が見られます。
こうした「足元の歪み」を放置したまま脊椎だけにアプローチしても、根本からの改善にはつながりにくいというのが私の実感です。
私はフランスのSIDAS本社で技術研修を受け、カスタムインソールの作成に長年携わってきました。
インソールは「足が痛い人が使うもの」というイメージがあるかもしれませんが、実際には足元のアライメントを整えることで骨盤・体幹部の機能に変化をもたらす、非常に重要なツールです。
側弯症のお子さんにオーダーメイドインソールを使っていただくと、「姿勢を保つのが楽になった」「歩いても疲れにくくなった」という声をいただくことがあります。
スポーツをしているお子さんであれば、競技中の体幹の使い方にも変化が出てくるケースがあります。足元という土台を整えることが、脊椎へのアプローチをより効果的にするということを、ぜひ知っておいていただきたいのです。
ここは正直にお伝えします。カイロプラクティックは「側弯症を完全に治す魔法」ではありません。
コブ角が大きく進行した状態を保存療法だけで劇的に改善させることには限界があります。ただし、「進行を抑制しながら体の機能を高め、日常生活の質を守る」という点において、装具療法や経過観察と並行して取り入れることには十分な意義があります。
当院での施術は、脊椎のねじれや可動域の制限へのアプローチ、骨盤・股関節のバランス調整、足元からの全身アライメント改善を組み合わせて行います。
体の連動性を意識した施術により、「装具を着ける時間が以前より楽になった」「背中の張りが軽減した」という変化を実感されるお子さんが少なくありません。
「好きなスポーツをやめさせるべきでしょうか」というご相談もよくいただきます。
バレーボールやバドミントンなど、利き手側を多用するスポーツは体幹の非対称な使い方が習慣になりやすく、側弯の進行に影響している可能性は確かにあります。しかし、だからといってスポーツをやめることが最善とは限りません。
正しく体を使えるようにサポートすることで、多くのお子さんが部活を継続しながら施術を受けています。
私自身、スキーやバレーボール、バスケットボール、サッカーなど様々な競技のアスリートへ長年施術を行ってきた経験から、「動きのクセを整えながらスポーツを続ける」ことは十分に可能だと考えています。
整形外科以外の専門家やカイロプラクティックに相談しようと思ったとき、事前に少しだけ情報を整理しておくと、相談の質が格段に上がります。焦って動くよりも、準備をひとつするだけで次の一歩がずっと楽になります。
私には8歳と3歳の娘がいます。もし自分の娘が側弯症と診断されて手術を勧められたら、やはり夜中にスマートフォンで検索しながら悩み続けると思います。
「手術しかない」という記事も、「整体で治った」という記事も目に入り、どれが正しいのかわからなくなる——そんな夜を過ごす親御さんの気持ちが、私にはよくわかります。情報を集めることは大切です。
でも、その情報があなたのお子さんの状態に当てはまるかどうかは、実際に検査してみなければわからないことがほとんどです。インターネットの情報だけで一人で答えを出そうとすると、かえって迷宮に入ってしまうことがあります。
当院では初回の問診・検査に十分な時間をかけ、足元のアライメントから脊椎の状態まで丁寧に把握した上で施術計画をご提案しています。
「今すぐ手術が必要なのか」「カイロプラクティックで何ができるのか」を含め、現時点でできる最善の選択肢を一緒に考えていきます。
手術かどうかの最終判断は整形外科の先生の領域ですが、「その前にできることがあるかどうか」を確認することなら、ぜひ当院にお任せください。どうか一人で抱え込まず、気軽に声をかけていただければと思います。

