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側弯症を放置するとどうなる?段階別リスクと足元からの改善策

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お子さんが学校の健診で「背骨が曲がっているかもしれません」と言われ、どうしていいか分からないまま何ヶ月も過ぎてしまっていませんか。

あるいは整形外科で「軽度だから経過観察で大丈夫ですよ」と言われたけれど、本当にそのままにしていていいのか、どこか腑に落ちないまま今日まで来てしまった、という方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、思春期特発性側弯症を放置した場合に何が起きるのかを段階ごとにお伝えしながら、私が20年以上の施術経験の中でたどり着いた「足元から側弯症にアプローチする」という考え方についても詳しくお話しします。

院長:長田

健診結果を手に検索されている親御さんや、ご自身の気になる症状を調べている方がとても多いです。「軽度だから様子見で」と言われてそのままにしていると、後になって後悔するケースが本当に多い。実は背骨だけに目を向けていても解決しないことがあって、足元や骨盤のバランスが背骨の変形に深く関わっているんです。今日はそのことも含めてお話しします

目次

そもそも側弯症とはどういう状態なのか

正面から見ると真っすぐに並んでいるはずの背骨が、横方向に曲がってしまった状態が側弯症です。

単純に「曲がっている」だけではなく、三次元的にねじれながら変形しているのが特徴で、姿勢が悪いだけのように見えることが多く、本人もなかなか気づかないケースがほとんどです。

そのなかでも10歳前後から骨の成長が終わるまでの時期に発症するものを思春期特発性側弯症と呼びます。原因がはっきり特定できないことから「特発性」という名前がついており、日本人の約2〜3%に見られるとされています。

特に女の子は男の子の5〜7倍発症しやすいという特徴があり、バレエや吹奏楽など体を使う活動をしているお子さんが気づくきっかけになることも多いです。

放置することで何が起きるのか

「経過観察で大丈夫と言われたから」という理由でそのままにしてしまうのが、最も心配なパターンです。

側弯症は自然に治癒することはなく、特に成長期は骨の成長に伴って変形が進行するリスクが高いことを、まず知っておいていただきたいと思います。どの段階で何が起きるのか、一つひとつ見ていきましょう。

軽度の段階(コブ角20度未満)

この段階では見た目に大きな変化がないことがほとんどで、肩の高さが少し違う、肋骨のあたりに左右差があるといった程度です。病院でも「経過観察」とだけ言われて終わることが多いです。

成長期のお子さんにとって、この段階を放置することは大きなリスクを伴います。

骨がどんどん成長していく時期に何の対処もしていないと、数ヶ月で角度が大きく進行するケースがあります。骨の成長が終わるまでに手を打てるかどうかが、その後の経過を大きく左右します。

中等度の段階(コブ角20〜40度)

この段階になると見た目の変化が目立つようになります。左右の肩や腰の高さの違い、背中のふくらみや肩甲骨の位置のズレが服の上からでもわかるようになり、長時間座っていると背中や腰に痛みや疲労感を覚えるようにもなります。

病院では装具治療が検討されるのがこの段階で、1日12〜18時間以上の装着が数年にわたって必要となります。この段階に入る前に対処できるかどうかが、装具や手術を回避できるかどうかの大きな分岐点です。

高度の段階(コブ角50度以上)

コブ角が50度を超えると、成長が終わった後も年間約1度ずつ進行し続けることが報告されています。30年経てば30度という数字は決して小さくありません。背骨の変形が内臓を圧迫し始め、心臓や肺、消化器の機能にも影響が出てきます。

80度を超えると呼吸器機能障害が明らかになり、重篤なケースでは心不全に至ることもあります。手術が検討されるのもこの段階で、3〜6時間に及ぶ大がかりな処置となり、術後の合併症リスクも無視できません。

「まだ様子を見よう」と先延ばしにしてきた時間が、取り返しのつかない変化を招いてしまうことがあるのです。

コブ角という数値の目安を知っておきましょう

側弯症の進行度を示すのに使われる「コブ角」とは、背骨の曲がりが最も強い部分の上下の椎体を結んだ角度のことです。この数値が大きいほど変形が進んでいることを示し、治療方針を決める際の基準になります。

「経過観察」とは「今すぐ装具が必要なレベルではない」という意味であって、「何もしなくて大丈夫」ということとは全く違うことを覚えておいていただきたいです。

コブ角の目安病院での対応主なリスク
20度未満経過観察成長期に急激な進行の可能性
20〜40度装具治療外見の変化、長期の装具生活
50度以上(胸椎)手術療法を検討成長後も進行、内臓への影響
80度超手術呼吸障害、心臓への圧迫

背骨の問題は、実は足元から始まっている

ここで少し視点を変えて、私が長年の施術を通じて実感していることをお伝えしたいと思います。側弯症というと、どうしても「背骨の問題」として捉えがちです。

でも実は、背骨の変形を引き起こしたり進行させたりしている背景には、それを支えている下半身と足元のバランスの乱れが深く関わっていることがとても多いのです。

カラダの構造を下から順番に考えてみると、足裏・足首・膝・股関節・骨盤・背骨という順番に積み重なっています。

土台である足元や骨盤の傾きが狂えば、その上に乗っている背骨にも必ず影響が出ます。建物の基礎が傾いたまま壁だけを直そうとしても、また歪みが生じてしまうのと同じです。

骨盤の傾きと脚長差が側弯を悪化させる

例えば、左右の足の長さに差がある「脚長差」があると、骨盤が水平を保てなくなります。骨盤が傾いた状態のままでは、背骨がバランスをとろうとして横方向にずれていきます。

これが機能性側弯と呼ばれる状態のひとつで、足元の問題を解消しないまま背骨だけを調整しても、根本的な改善にはなかなかつながりにくいのです。

さらに、扁平足(偏平足)の子どもに側弯症が多く見られるという関係性も注目されています。

足のアーチが崩れると衝撃吸収能力が低下し、その負担が膝・股関節・骨盤を経由して背骨全体にじわじわと波及していきます。足底のアーチと脊柱の変形は、決して無関係ではありません。

足部からの運動連鎖という考え方

足元の状態が全身の姿勢に直結するという考え方を「運動連鎖(キネティックチェーン)」と呼びます。

足指がうまく地面をつかめない、重心のかかり方に左右差がある、アーチが左右で異なるといった状態が続くと、その影響は骨盤を経由して背骨の全体に及んでいきます。

インソールによる介入で側弯症のコブ角が改善したという報告もあり、足部から腰部への運動連鎖を考慮したアプローチが、側弯の進行抑制に貢献できる可能性があることが示されています。

私がカスタムインソールの作成に長年携わってきたのも、こうした全身のつながりを重視してきたからです。

当院が足元からアプローチする理由

私はカイロプラクティックの施術とともに、フランスのSIDAS社で技術研修を受け、オーダーメイドインソールの作成を行ってきました。

プロアスリートから一般の方まで、足元から全身を整えるアプローチを続けてきた中で確信しているのが「背骨の問題は背骨だけを見ていても解決しない」ということです。

側弯症のお子さんに接するとき、私はまず全身の姿勢分析を行います。足部のアーチの左右差、重心のかかり方の偏り、骨盤の傾き、肩甲骨の高さの違いなど、カラダ全体を連動させた状態でどこに問題があるかを把握します。

その上で脊椎への調整と足部へのアプローチを組み合わせることで、「これ以上崩れにくい環境」を作っていくことを目指しています。

整形外科的検査と姿勢分析ソフトによる数値化

施術の方向性は感覚だけで決めるものではありません。

姿勢分析ソフトを使って身体の傾きや重心位置を数値として可視化し、整形外科的な検査とあわせて現状を客観的に把握します。データに基づいた施術計画を立てることで、保護者の方にも状態の変化を分かりやすくご説明できます。

スポーツをしているお子さんへのサポート

側弯症があるからといってスポーツをすべてやめる必要はありません。水泳や体幹を使う運動はむしろプラスになることもあります。ただし、どの競技をどの強度で行うかは現在の状態によって変わるため、専門家に確認することをおすすめします。

当院ではジュニアアスリートへの施術にも長年力を入れており、競技を続けながらカラダを整えるサポートを行っています。

日常生活で気をつけてほしいこと

専門家のケアと並行して、日常の習慣を見直すことも大切です。

成長期の子どもは生活環境の影響を受けやすく、スマホを使うときの前かがみ姿勢、横向きで寝る癖、片側にだけ重さをかけるカバンの持ち方といった偏った習慣の積み重ねがカラダへの負担を増やします。

セルフケアとして自己流で強い矯正運動をするのは危険なこともあります。

専門家の指示なしに行うストレッチや運動で悪化してしまうケースもゼロではないため、セルフケアはあくまで「悪化を防ぐ」ことを目的に、アドバイスのもとで行うことを基本にしてください。

よくあるご質問にお答えします

自然に治ることはありますか?

側弯症が自然に治癒することは期待できません。特に成長期は進行リスクが高く、放置することで状態が悪化するリスクが上がります。「少し曲がっているだけ」と感じていても、定期的な確認と専門家によるケアを続けることが大切です。

整形外科と整体は何が違うのですか?

整形外科では画像検査によるコブ角の評価や、装具・手術といった医療的な治療が行われます。当院のようなカイロプラクティック院では、脊椎の機能的な調整と足元からの姿勢アプローチを組み合わせ、進行の抑制や症状の軽減を目指します。

どちらかひとつではなく、整形外科でのフォローを受けながら当院での施術を並行していただくことも可能です。

子どもが痛みを嫌がるのですが大丈夫でしょうか?

当院ではジュニアアスリートへの施術を長年行ってきた経験から、痛みや強い力を使わない施術を基本にしています。

はじめてのお子さんでも安心して受けていただけるよう、丁寧な説明と段階的なアプローチを心がけています。まずは保護者の方だけでご相談にいらしていただくことも歓迎します。

インソールは既製品ではダメですか?

市販のインソールも足元のサポートとして役立つことはありますが、側弯症のお子さんの場合は左右のアーチや重心のかかり方が一人ひとり異なります。

既製品では対応しきれないケースも多く、当院ではお一人お一人の足形と歩行の状態を計測した上でオーダーメイドインソールを作成しています。

「様子見」の時間が変化を生んでしまう前に

20年以上この仕事を続けてきて、私が一番もどかしく感じるのは「もっと早く来てくれていたら」というケースです。

成長期は時間との戦いでもあります。骨が伸び続けているその期間だからこそ、カラダに変化を起こしやすい。その大切な時期を「経過観察」という名の放置で過ごしてしまうのは、本当にもったいないことだと感じています。

側弯症は背骨だけの問題ではなく、それを支える足元・骨盤・下半身のアライメントまで含めて全体でアプローチしていく必要があります。背骨の曲がりに気づいたとき、ぜひ「土台から整える」という視点を持ってほしいと思います。

一人で不安を抱え込まず、気になることがあればどんな小さなことでも遠慮なくご相談ください。


院長:長田

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