
院長:長田お気軽にご相談ください!

院長:長田お気軽にご相談ください!
お子さんが学校の健診で「背骨が曲がっているかもしれません」と言われ、その後どうしたらいいのか分からないままになっていませんか。


整形外科を受診して「軽度なので経過観察で大丈夫です」と言われたものの、「本当に何もしなくていいの?」と気になっている親御さんもいらっしゃると思います。
ここで最初に知っておいていただきたいのは、医師の指示による「経過観察」と、受診せずにそのまま「放置すること」は違うということです。
この記事では、思春期特発性側弯症をそのままにした場合に考えられることや、成長期に定期的な確認が大切な理由についてお伝えします。


「経過観察と言われたから、何もしなくていいのかな?」というご相談は少なくありません。大切なのは必要以上に怖がることではなく、今どのくらいの状態なのか、まだどのくらい成長するのかを確認しながら見ていくことです
側弯症は、正面から見たときに背骨が左右に曲がり、さらに背骨のねじれを伴う状態です。
そのなかでも、明らかな原因となる病気などがなく、10歳以降の成長期にみられるものを「思春期特発性側弯症」と呼びます。
初期には痛みなどの自覚症状がないことも多く、学校健診やご家族が「肩の高さが違う」「背中の片側が盛り上がっている」と気づいたことをきっかけに見つかるケースがあります。
そして思春期特発性側弯症を考えるうえで、とても重要なのが「現在のコブ角」と「あとどのくらい成長が残っているか」です。
「放置すると必ず悪化する」というわけではありません。
一方で、思春期特発性側弯症は成長期にカーブが進行することがあり、特に身長が大きく伸びる時期には注意が必要です。
そのため、学校健診で指摘されたにもかかわらず医療機関を受診しなかったり、整形外科から指定された時期の再診を受けなくなったりすると、進行していても気づくのが遅れてしまう可能性があります。
問題なのは「経過観察」であることではなく、必要な経過観察をやめてしまうことです。
コブ角が比較的小さい段階では、整形外科で定期的に経過を見ることがあります。
この場合の「経過観察」は何もしないという意味ではありません。一定期間ごとに診察を受け、必要に応じて画像検査を行い、角度が変化していないかを確認していくことも治療・管理の一部です。
特にまだ身長が伸びているお子さんでは、同じコブ角でも成長がほぼ終わっているお子さんとは進行リスクが異なります。
カーブが一定以上になり、さらに成長が残っている場合には、進行を抑える目的で装具(ブレース)による治療が検討されることがあります。
装具が必要かどうかは、コブ角だけで機械的に決まるものではありません。年齢や骨の成熟度、カーブの位置、これまでの進行速度などを含めて専門医が判断します。
骨の成長が終了すると、成長期のような急速な進行リスクは一般的に低くなります。
ただし、成長終了時にカーブが大きい場合には、成人後も時間をかけて進行するケースがあります。
そのため「身長が止まったから、もう大丈夫」と一律に判断するのではなく、成長が終わる時点でどの程度のカーブがあるのかを確認しておくことも重要です。
側弯症について調べていると、「○度なら装具」「○度なら手術」といった数字を目にすることがあると思います。
コブ角は治療方針を考えるうえで重要な指標ですが、実際には角度だけでは判断できません。
| 確認するポイント | 見る内容 |
|---|---|
| コブ角 | 現在どの程度のカーブがあるか |
| 成長段階 | 今後どのくらい骨の成長が残っているか |
| 進行速度 | 前回の検査から角度が変化しているか |
| カーブの特徴 | 位置や形、身体への影響など |
つまり、「今何度なのか」と同じくらい「これからどのくらい成長するのか」「実際に進行しているのか」を確認することが大切です。
その判断にはレントゲンなどの画像検査が必要になるため、まず整形外科で状態を確認し、指示された時期にきちんとフォローを受けることが基本になります。
ここが、親御さんからよくご相談いただくところです。
整形外科で「今は経過観察」と言われると、「次の検査まで何もすることがない」と感じてしまうかもしれません。
側弯そのものの診断や進行の管理は整形外科で行うことが基本ですが、その一方で、日常生活での姿勢や身体の使い方、運動時の負担などを確認していくことはできます。
特に成長期のお子さんでは、背骨だけを見るのではなく、骨盤・股関節・膝・足部まで含めて身体全体の状態を見ることも大切だと私は考えています。
ここで誤解していただきたくないのは、足元の問題が思春期特発性側弯症の原因だということではありません。
「特発性」という名前の通り、その原因は現在も明確には分かっていません。
ただし、私たちが立ったり歩いたりするとき、足部・足首・膝・股関節・骨盤・背骨はそれぞれ独立して動いているわけではありません。
足部のアーチや荷重の左右差、股関節の動き、骨盤の傾きなどによって、立った姿勢や身体の使い方が変わることがあります。
そのため当院では、「側弯症だから背骨だけを見る」のではなく、身体全体を評価したうえで、そのお子さんが日常生活やスポーツでどのように身体を使っているのかを確認しています。
当院では姿勢分析を行い、肩や骨盤の高さ、身体の傾きなどを確認します。
さらに足のサイズやアーチの状態、左右の荷重、股関節や足首などの動きも確認し、背骨だけではなく全身のつながりを見ていきます。
必要に応じて、日常生活での姿勢や運動についてアドバイスすることもあります。
私はカイロプラクティックの施術に加えて、長年オーダーメイドインソールの作成にも携わってきました。
インソールは側弯症そのものを治療するためのものではありません。
一方で、足部のアーチや靴の中での足の安定性などに問題がある場合には、足元の環境を整える方法のひとつとして検討することがあります。
特にスポーツをしているお子さんでは、競技動作やシューズとの相性まで含めて確認することが大切です。
側弯症があるからといって、一律にスポーツを禁止する必要があるわけではありません。
ただし、側弯の程度や治療内容、痛みなどによって注意点は異なります。装具治療中の場合も含め、競技を続けてよいか、どの程度の運動が適しているかについては担当の医師に確認してください。
当院ではジュニアアスリートへの施術にも長年携わってきたため、医療機関での管理を前提に、競技を続けるための身体の使い方や足元について一緒に考えていきます。
経過観察中でも、ご家族から見て身体の状態が変わってきたと感じることがあります。
このような変化が気になる場合は、「次の予約まで待たなければ」と考えず、まず担当の整形外科へ相談してみてください。
学校健診で側弯症を指摘されると、「将来どうなるんだろう」と不安になるのは当然だと思います。
ただ、必要以上に怖がる必要もありません。
まず整形外科で現在の状態を確認し、必要な間隔で経過を見ていく。これが何より大切です。
そして経過観察中に「姿勢や身体の使い方も見てほしい」「スポーツを続けるうえで身体の状態を確認したい」「足元まで含めて全身をチェックしてほしい」という場合には、私たちがお手伝いできることがあります。
側弯症そのものは整形外科でしっかり管理してもらいながら、当院では背骨だけではなく、骨盤・股関節・膝・足元まで含めて身体全体を見ていきます。
「経過観察と言われたけれど、この期間をどう過ごしたらいいんだろう」と気になっている方は、一人で抱え込まずご相談ください。

