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部活やめるべき?側弯症と診断された子どもとスポーツの正しい向き合い方

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思春期のお子さんが学校の検診で「側弯症の疑いがあります」と言われたとき、頭が真っ白になりませんでしたか?しかも整形外科で「経過観察で大丈夫ですよ」とだけ言われて、肝心な「じゃあスポーツはどうすれば?」という部分は曖昧なまま帰ってきてしまった——そんなお話をよく聞きます。

「部活を続けさせていいのかな」「このまま放っておいたら悪化しないか」。毎晩スマホで調べながら、答えが出ないまま不安だけが積み重なっていく。そんなお気持ち、本当によくわかります。

この記事では、思春期特発性側弯症を専門に診てきた立場から、「避けた方がいいスポーツの特徴」と「逆に続けられる運動の考え方」、そして見落とされがちな「足元からのアプローチ」まで、できるだけわかりやすくお伝えします。お子さんの今後の選択に、少しでも役立てていただけたらうれしいです。

院長:長田

側弯症と診断されてスポーツをどうすべきか迷っている親御さんは本当に多い。「何をしてはいけないか」より「何を基準に考えるか」を知っておくだけで判断がぐっと楽になります。そして実は足元のアライメントが側弯症に大きく関わっているという事実も、ぜひ知っておいてほしいことのひとつです

目次

「側弯症×スポーツ」が不安になる理由

学校検診で引っかかって整形外科を受診すると、多くの場合「コブ角が○○度なので、しばらく様子を見ましょう」という結論になります。でも、肝心の「スポーツはしていいのか」「部活はどうするのか」については、はっきりした答えをもらえないことがほとんどです。

医師が言葉を濁す理由のひとつは、側弯症とスポーツの関係が「競技の種類」「弯曲の程度」「本人の身体の状態」によって大きく変わるから。一概に「これはダメ」とは言いにくい側面があるのです。

でも、情報が不足したままでは親御さんは不安になるばかりですよね。だからこそ「どういうスポーツが負担になりやすいのか」という視点をまず持っておくことが大切です。

側弯症で注意が必要なスポーツの特徴

「このスポーツは絶対NG」という一覧があれば楽ですが、実際にはそれほど単純ではありません。大切なのは競技そのものよりも、その動作が脊柱に与える負荷の種類と方向性です。注意が必要なスポーツには、共通した特徴があります。

片側だけを繰り返し使う動作が多い競技

バドミントン、テニス、野球、ゴルフなど、利き腕を繰り返し使うラケット系・スイング系の競技は、左右の筋肉バランスを崩しやすいという特性があります。健康な人でも長年続けると左右差が出てくるものですが、すでに脊柱に弯曲がある場合は、その非対称な使い方がさらに弯曲を助長するリスクがあります。

特に成長期のお子さんは骨が柔軟な分、外力の影響を受けやすい。週に何日も練習があり、しかも同じフォームを何百回も繰り返す部活環境では、積み重なる負荷が無視できなくなってきます。

脊柱への圧迫・衝撃が大きい競技

重量挙げや器械体操のように、脊柱に大きな圧迫をかける動作も要注意です。また、ジャンプの着地や接触が多いバスケットボール・バレーボールも、着地時の衝撃が積み重なることで弯曲が進行するリスクを高める可能性があります。

「体操やバレエが側弯の原因になる」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。これは因果関係がはっきりしているわけではありませんが、柔軟性を高めながら片側に負荷をかける動作が多い競技は、弯曲の進行要因になり得るという点で特に注意が必要です。

非対称な姿勢を長時間維持する競技

フェンシング、アーチェリー、弓道など、長時間同じ姿勢・同じ方向に構え続ける競技も、脊柱周辺の筋肉に偏った緊張を生みやすいという点で気をつけたい競技のひとつです。競技の強度そのものは高くなくても、長期間にわたる非対称な習慣は骨格の形成に影響します。

逆に「続けやすい」スポーツの考え方

注意が必要な競技がある一方で、側弯症の方でも比較的続けやすいとされるスポーツもあります。共通するのは、左右対称の動作で、脊柱への衝撃が少なく、体幹を均等に使えるという点です。

たとえば水泳はその代表格で、特に平泳ぎやクロールは左右対称に体を動かすため、脊柱への偏った負荷が少ないとされています。ウォーキングや軽いジョギングも、姿勢を意識して行えば体幹強化につながります。ヨガやピラティスも、インストラクターが側弯症を理解したうえで指導してくれるなら有効な選択肢になりえます。

「やめる・やめない」より「どう続けるか」が大事

ひとつ、はっきり言わせてください。スポーツをやめることが必ずしも正解ではありません。適度な運動は体幹の筋力を維持し、姿勢を支える力を育てます。問題になるのは「脊柱に偏った負荷をかけ続けること」であって、スポーツそのものが敵ではないのです。

大切なのは弯曲の程度・競技の特性・身体の状態を総合的に見て判断すること。そして定期的に専門家にチェックしてもらいながら、状態の変化に合わせて対応を変えていく柔軟さです。

コブ角によって対応が変わる目安

側弯症の進行度を表す「コブ角」は、今後の対応を考えるうえで重要な指標です。あくまでも一般的な目安ですが、以下のような考え方が参考になります。

コブ角の目安スポーツへの影響と対応
10〜20度多くのスポーツは継続可能。ただし定期的な経過観察と姿勢ケアが重要
20〜40度競技の種類を見直し、専門家の判断を仰ぎながら続けるかどうか検討する
40度以上整形外科での精密検査・治療が優先。スポーツについては医師と相談のうえで判断

この数字はあくまで目安であり、同じコブ角でも身体の柔軟性・筋力・弯曲の部位によって状況は大きく異なります。数字だけで判断せず、必ず専門家の診断と組み合わせてください。

見落とされがちな「足元」という視点

側弯症の話をするとき、多くの方は背骨そのものにしか目を向けません。でも、私がカイロプラクティックとオーダーメイドインソールの両方を長年扱ってきた経験から強く感じるのは、足元のアライメント(骨格の配列)が脊柱の状態に深く関わっているということです。

背骨は確かに問題の場所ですが、それを下から支えているのは骨盤であり、股関節であり、膝であり、そして足です。足のアーチが崩れていたり、左右の足の向きや重心の乗り方にズレがあったりすると、その影響は連鎖的に骨盤の傾き・腰椎の歪みへとつながっていきます。

下半身のアライメント不良が背骨に影響する仕組み

たとえば、片方の足だけ扁平足気味だったり、外反母趾があったりすると、歩くたびに体の重心が偏ります。その偏りを補正しようとして骨盤が傾き、それをさらに補正しようとして腰椎・胸椎が傾く——この連鎖が長期間続くことで、脊柱の弯曲に影響を及ぼすことがあるのです。

成長期のお子さんは骨格がまだ柔らかいため、こうした影響を受けやすい。だからこそ、側弯症のケアを考えるときに「足元から全身を見直す」という視点がとても重要になります。

足元からのアプローチとは何か

当院では、カイロプラクティックによる脊柱・骨盤の調整に加えて、足のアーチや重心バランスを評価したうえでオーダーメイドインソールを作成するアプローチを行っています。

インソールというと「足が痛い人のもの」というイメージを持たれがちですが、本来の役割は足元から全身のアライメントを整えること。側弯症に悩むお子さんにとっても、靴の中の環境を整えることが脊柱への負担軽減につながる場合があります。

スポーツをしているお子さんであれば、競技用シューズに合わせたインソールを使うことで、練習中の重心の偏りを補正し、脊柱にかかる非対称な負荷を減らすことが期待できます。「背骨のことなのに、なぜ足元?」と思われた方もいるかもしれませんが、体はすべてつながっています。土台である足元を整えることが、背骨を守ることにもなるのです。

日常生活でできること・避けたいこと

スポーツ以外の日常習慣も、側弯症の経過に影響します。特に成長期のお子さんには、いくつかの点に気を配っていただくといいと思います。

重いランドセルや部活のバッグを片側だけで持ち続ける習慣は、知らず知らずのうちに体に歪みの癖をつけてしまいます。できるだけ両側に均等に荷物を分散させるか、リュックタイプのバッグを使うようにしましょう。また、長時間同じ姿勢でいることも好ましくありません。スマートフォンやゲームで首を前に倒した姿勢が続くと、脊柱全体のバランスが乱れやすくなります。

1時間に一度は立ち上がってストレッチをする習慣をつけるだけで、積み重なる負担はかなり変わります。睡眠時の姿勢も見逃せません。柔らかすぎるマットレスは寝ている間に身体が沈み込んで脊柱が不自然な形になりやすいため、適度な硬さのある寝具を選ぶことも大切です。

側弯症の子どもを持つ親御さんへ

「もっと早く知っていたら」「あのスポーツを続けさせたのは間違いだったのか」——そんな自分を責める気持ちになる方も少なくありません。でも、側弯症の原因のほとんどは「思春期特発性」、つまり原因不明です。特定の行動が直接の原因になるわけではないことを、まず知っておいていただきたいと思います。

親御さんが不安を感じながら調べているこの行動自体が、お子さんの未来を守ることにつながっています。大切なのは今から正しい情報を持って、適切に対応していくこと。一人で抱え込まないでください。

私自身、ジュニアアスリートへの施術とオーダーメイドインソール作成を長年続けてきた経験から言えることがあります。早めに専門家に相談して、身体の状態を正確に把握しておくことが、その後の選択肢を大きく広げます。

背骨だけでなく、足元・骨盤・全身のバランスを総合的に診ることで、「どのスポーツをどのくらいの頻度でどのように続けるか」という個別の答えが見えてきます。その答えは一人ひとり違います。だからこそ、個別に診てもらう価値があるのです。

側弯症のこと、お子さんのスポーツのこと、ひとりで悩まずにいつでもご相談ください。一緒に考えていきましょう。


院長:長田

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