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変性側弯症とは?老後に進行する側弯症を知っておこう

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「若いころに側弯症と言われたけど、老後はどうなるんだろう…」と不安を感じている方、多いのではないでしょうか。

側弯症は、適切なケアを続けることで、老後の生活の質を守ることができます。

放っておけば大丈夫、とは言い切れないのが正直なところです。でも、今から正しい知識を持って行動すれば、未来は十分に変えられます。

院長:長田

側弯症は「若いころの病気」だと思っている方が多いですが、実は50代・60代以降に初めて症状が強くなるケースも少なくありません。長年カイロプラクティックの現場で診てきた経験から言うと、背骨だけを見ていても側弯症は解決しません。足元のバランスが整って初めて、背骨は安定する。老後の生活を守るために「今」できることをお伝えします

目次

側弯症は加齢とともに進行するの?

「成長期が終われば進まない」という話を聞いたことがある方も多いと思います。ただ、それは思春期特発性側弯症の話であって、加齢による変性が加わると、また話が変わってきます。50代以降の身体では、椎間板の水分が失われ、背骨を支える筋肉も衰えていきます。そこに長年の姿勢のクセや骨粗しょう症が重なると、閉経後の女性は特に側弯が進みやすいという特徴があります。

実際に「コブ角30度で止まっている」と言われてきた方が、50代を過ぎてから急に腰痛や脚のしびれが強くなった、というケースを私もたくさん見てきました。

変性側弯症とは何か

加齢によって起こる側弯症を「変性側弯症(腰椎変性側弯症)」と呼びます。これは若いころに診断される思春期特発性側弯症とは別のものです。

変性側弯症は50〜70代の女性に多く見られ、腰痛・神経痛・歩行障害など老後の生活に直接影響する症状を引き起こすことがあります

椎間板が変性して高さを失い、背骨のバランスが崩れることで、脊椎が横に傾いていきます。「最近、からだが傾いている気がする」「歩くと足がしびれる」という方は、変性側弯症が始まっているサインかもしれません。

思春期からの側弯症と変性側弯症の違い

混乱しやすいので、ここで整理しておきましょう。

項目思春期特発性側弯症変性側弯症
発症時期10〜16歳ごろ50〜70代
主な原因不明(遺伝的素因など)加齢による椎間板変性・骨粗しょう症
好発性別女性に多い特に閉経後女性に多い
主な症状姿勢の変形・外見的変化腰痛・下肢のしびれ・歩行困難
進行リスク成長期に進みやすい骨粗しょう症と合わさると加速

若いころに側弯症と診断された方でも、老後に変性側弯症が重なるケースがあります。つまり、「昔の話」と切り離せないのが現実です。

放置するとどうなるのか、正直に伝えます

「痛くないからいいや」と長年放置してきた方に、少し現実的な話をさせてください。側弯症は、進行することで身体にさまざまな影響を与えます。

最初は腰のだるさや背中のこりから始まり、次第に神経が圧迫されることで、足のしびれや歩行時の不安定感が出てきます。重症化すると、長距離の歩行が困難になったり、排尿・排便に関わる神経まで影響が及ぶこともあります。

「介護が必要になったらどうしよう」という不安を持って来院される患者さんが増えています。その不安は決して大げさではありません。ただ、早めに適切なケアを始めることで、進行を大幅に遅らせることは十分に可能です。

怖がらせたいわけではなく、今動くことの大切さを知っていただきたいのです。

コブ角45度が一つの目安

整形外科では、コブ角(背骨の曲がり具合を示す角度)が45度以上になると手術を検討するケースが多くなります。

逆に言えば、それ以下の段階であれば、保存療法(手術をしない治療)で対応できる可能性が十分にあります。今のご自身のコブ角を把握していない方は、まず整形外科でレントゲンを撮ることをおすすめします。数値を知ることが、最初の一歩です。

側弯症は背骨だけの問題ではない

ここで、多くの方が見落としているとても重要な視点をお伝えしたいと思います。側弯症というと、「背骨が曲がっている」というイメージが強いですよね。でも実際の臨床現場では、背骨そのものだけを見ていても、なかなか改善しないケースが多いのです。

背骨を支えているのは、背中や腹部の筋肉だけではありません。骨盤・股関節・膝・足首、そして足の裏まで含めた「下半身全体のアライメント(骨格の並び)」が、背骨のポジションに大きく影響しています。

たとえば、片方の足のアーチが崩れていたり、骨盤が左右どちらかに傾いていたりすると、その歪みは連鎖的に腰椎・胸椎へと伝わっていきます。側弯症は背骨で起きていますが、それを引き起こしている根本原因が下半身のアライメント不良にあるケースは、決して珍しくありません。

足元のバランスが背骨を変える

「片方の靴底だけがよく減る」「立っているとき、知らず知らず片足に体重をかけている」という方はいませんか?

これはまさに、足元の歪みが全身のバランスに影響しているサインです。私がカイロプラクティックと並行してオーダーメイドインソールの作成に力を入れているのも、こういった理由からです。足底のバランスを整えることで、骨盤が安定し、腰椎・背骨への余分なストレスを大幅に減らすことができます。

フランスのSIDAS社で直接研修を受け、長年プロアスリートのインソールを作ってきた経験の中で、「足元を整えると姿勢が変わる」という事実を何度も目の当たりにしてきました。側弯症のある方の足底バランスを補正することは、進行抑制だけでなく、腰痛や神経症状の緩和にも効果的なアプローチです。

靴選びも見直してみてください

インソールと同じくらい大切なのが、靴そのものの選び方です。サイズが合っていない靴、クッション性のないペタンコ靴、かかとがゆるいスニーカーは、足元の不安定さを生み出し、背骨への負担を増やします。

正しいサイズの靴を選んで、きちんとヒモを締めて履く。シンプルなことのようですが、これだけで立ち方・歩き方が変わり、背骨にかかるストレスが大きく変わります。靴の選び方やヒモの締め方について気になる方は、ぜひご相談ください。

今からできる進行を抑えるための習慣

「もう遅い」と思わないでほしいのです。50代・60代からでも、適切なケアで側弯症の進行を遅らせ、老後の生活の質を守ることは現実的に可能です。ここでは、私が実際に患者さんにお伝えしている習慣をご紹介します。

体幹を鍛えることが最大の防衛策

背骨を支えているのは骨だけではありません。周囲の筋肉が背骨をしっかり支えることで、余分な負荷を減らし、変形の進行を遅らせることができます。

特に大切なのが、腹筋・背筋・骨盤底筋といった「体幹」の筋肉です。ただし、やみくもに腹筋運動をすれば良いわけではなく、側弯症のある方は姿勢に配慮したトレーニングが必要です。左右非対称に筋肉が働くため、専門家の指導のもとで行うことをすすめています。

骨粗しょう症への対策も同時進行で

特に閉経後の女性の方に強くお伝えしたいのが、骨粗しょう症との関係です。骨が弱くなると、背骨が変形しやすくなり、側弯の進行を加速させます。

カルシウムやビタミンDの摂取はもちろん、ウォーキングなど骨に適度な刺激を与える運動を日課にすることが、側弯症の進行抑制にもつながります。婦人科や整形外科での骨密度チェックも、積極的に受けていただきたいと思います。

専門家に相談すべきタイミングを見逃さない

腰・背中の痛みが以前よりひどくなってきた、足のしびれや冷感が出てきた、歩くと足が痛くなり少し休むとまた歩ける(間欠性跛行)、からだが以前より傾いてきた気がする——こうした変化が出てきたら、「年のせい」で片付けずに、早めに専門家に診てもらうことをおすすめします。

変化に気づいたその日が、一番早いタイミングです。

側弯症と上手に向き合うために

長年この仕事をしていて感じるのは、「早く来てくれれば、もっと楽になれたのに」ということです。側弯症は確かに完全に治すことが難しい疾患ですが、進行をコントロールし、痛みを和らげ、老後の自立した生活を守ることは、今からでも十分に目指せます。

「高校生のころに言われただけで、その後ずっと放置してきた」という方も、焦らなくて大丈夫です。まず現状を知ることから始めましょう。

私は「足元から全身を整える」というアプローチで、側弯症をはじめとする姿勢の問題に向き合っています。カイロプラクティック・筋膜リリース・オーダーメイドインソールを組み合わせながら、一人ひとりの身体の状態に合わせた施術を行っています。背骨だけでなく、骨盤・股関節・足元まで含めたトータルのバランスを整えることが、私の考える側弯症へのアプローチです。

「自分の場合はどうなのか」「今から何ができるのか」、一人で悩まずに、ぜひ気軽に相談しに来てください。あなたの老後の生活を守るために、一緒に考えていきましょう。


院長:長田

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