
院長:長田お気軽にご相談ください!

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「どうして側弯症は女の子に多いの?」「うちの娘も成長期だから心配……」
学校健診などで側弯を指摘され、調べていくうちに「思春期特発性側弯症は女子に多い」と知った親御さんも多いと思います。


思春期特発性側弯症は、男女どちらにもみられますが、特に進行した側弯では女子の割合が高くなることが知られています。
ただし、「女子だから側弯症になる」「女性ホルモンが原因」と単純に説明できるものではありません。
この記事では、なぜ女子に多いといわれるのか、現在どこまで分かっているのか、そして学校健診で指摘されたときに何を確認すればいいのかを整理します。


女子に多いことは分かっていますが、「これが原因です」と一つに決められているわけではありません。大切なのは原因探しをしすぎることより、今の状態と成長の残り方、進行しているかどうかを確認することです。
思春期特発性側弯症は男女どちらにもみられます。
一方で、カーブが大きくなるほど女子の割合が高くなる傾向があり、女子では進行に注意が必要なケースが多いことが知られています。
そのため学校健診や整形外科では、成長期の女の子の側弯について慎重に経過を確認することがあります。
ただし、これは「女子なら側弯症になりやすいから必ず注意しなければいけない」という意味ではありません。
男子にも側弯症はみられますし、性別だけで進行の有無を判断することもできません。
「女子に多いなら、女性ホルモンが原因なのでは?」と思う方もいるかもしれません。
思春期特発性側弯症については、ホルモン、遺伝、成長、骨代謝、神経系などさまざまな分野で研究が続けられています。
しかし現在のところ、「女性ホルモンが原因」「成長が早いから発症する」と一つの要因だけで説明できる状態ではありません。
いくつもの要素が関係している可能性が考えられていますが、発症の仕組みはまだ明確には解明されていません。
エストロゲンをはじめとしたホルモンと側弯症の関係については、これまで多くの研究が行われています。
ただし、研究結果は一様ではなく、ホルモンの変化が側弯症の発症原因なのか、進行と関係するのかについても、まだ結論が出ているわけではありません。
そのため「思春期のホルモンバランスが崩れたから側弯症になった」と考える必要はありません。
思春期特発性側弯症では、家族内でみられるケースがあることから、遺伝的な要素も研究されています。
ただし、「親が側弯症なら子どもも必ず側弯症になる」という単純な遺伝形式ではありません。
家族に側弯症の方がいる場合も、必要以上に心配するのではなく、成長期に身体の変化を確認しておくという考え方がよいでしょう。
思春期特発性側弯症は、身長が大きく伸びる時期に発見されることが多く、成長が残っている時期はカーブが進行する可能性があります。
そのため「成長するから側弯症になる」と考えるのではなく、成長期は側弯が変化していないかを特に確認したい時期と考える方が適切です。
同じCobb角でも、まだ大きく身長が伸びるお子さんと、骨格の成熟が進んでいるお子さんでは、今後の見通しが異なることがあります。
そのため整形外科では、Cobb角だけでなく、年齢、身長の変化、骨の成熟度、これまでの進行の有無などを総合して判断します。
学校健診で側弯を指摘されると、「姿勢が悪かったから?」「スマホを見すぎたから?」「親としてもっと注意すればよかった?」と考えてしまう方もいます。
しかし、思春期特発性側弯症を日常の姿勢、スマートフォン、勉強時間、バッグの持ち方などが原因で発症したと考える必要はありません。
また、姿勢を常に真っすぐに保たせれば側弯症を防げる、というものでもありません。
お子さんやご家族が「何か悪いことをしたから」と考えないことも大切です。
思春期特発性側弯症は、初期には大きな痛みなどがないこともあり、本人が気づいていない場合があります。
そのため、学校健診が発見のきっかけになることがあります。
こうした変化があるからといって、見た目だけで側弯症と判断することはできません。
気になる場合や学校健診で指摘された場合には、整形外科で状態を確認してもらいましょう。
学校健診は、側弯症の可能性があるお子さんを見つけるためのスクリーニングです。
「側弯の疑い」と書かれていても、それだけで側弯症と診断されたわけではありません。
まず整形外科を受診し、必要に応じてレントゲンなどでCobb角を確認してもらいます。
その結果、経過観察となる場合もあれば、成長段階やカーブの状態によって装具などの治療が検討される場合もあります。
「疑い」と言われた段階で必要以上に怖がることも、反対にそのままにすることもせず、一度正確な状態を確認することが大切です。
整形外科で「経過観察で大丈夫です」と言われると、「何もしなくていいの?」と不安になる方もいます。
経過観察とは放置ではありません。
医師から指示された時期に再診し、成長とともにCobb角が変化していないかを確認していくことが大切です。
特に身長が大きく伸びている時期には、指定された受診を続けるようにしましょう。
ここからは、医療機関で行う側弯症そのものの診断や経過管理とは分けて、当院で身体を見るときの考え方についてお話しします。
当院では、側弯症のお子さんに対して「骨盤が歪んでいるから側弯症になった」「足元が崩れたから背骨が曲がった」と原因を決めつけることはありません。
思春期特発性側弯症の原因は明確には分かっていないためです。
そのうえで、お子さんが学校生活やスポーツでどのように身体を使っているかを見るために、背骨だけでなく骨盤・股関節・膝・足首・足部まで確認することがあります。
左右で動きやすさが違う、長時間座ると疲れる、部活動で身体を動かしにくいなど、今の生活で困っていることを具体的に確認することを大切にしています。
私は長年、スポーツをする成長期のお子さんからトップレベルの選手まで、足・シューズ・インソールにも携わってきました。
足のサイズ、足のアーチ、立ったときの荷重、足首・膝・股関節の動き、靴のフィットなどを見ることで、立つ・歩く・スポーツをするときの身体の使い方が分かることがあります。
これは足元を側弯症の原因と考えているからではありません。
必要に応じてオーダーメイドインソールをご提案することもありますが、側弯症だから一律に作るものではなく、側弯そのものを治療する目的でもありません。
足元や靴を整えることで、日常生活やスポーツでの立ちやすさ・動きやすさをサポートすることが目的です。
思春期は、身体の見た目に敏感になる時期でもあります。
「背骨が曲がっている」「姿勢がおかしい」と繰り返し言われることで、お子さん自身が必要以上に身体を気にしてしまうこともあります。
学校健診で指摘された場合も、「大変な病気かもしれない」と不安を強くするより、「今の状態を一度確認してもらおう」と伝える方が受診へのハードルを下げやすいでしょう。
装具治療が必要になった場合には、見た目や着替え、学校生活などで困っていることがないか、本人の気持ちにも目を向けることが大切です。
思春期特発性側弯症は、特に進行したケースでは女子の割合が高くなることが知られています。
しかし、その理由を女性ホルモンや遺伝、成長など一つの要素だけで説明することはできません。
「なぜうちの子が?」という原因探しを続けるよりも、まず現在のCobb角や成長の状態を確認し、必要な経過観察を続けることが大切です。
そのうえで、「学校生活で身体が疲れる」「スポーツのとき動きづらい」「足元や靴まで含めて身体を見てほしい」という場合には、当院でも身体全体を確認しながら一緒に考えていきます。
横浜市青葉区・市が尾で、医療機関で側弯症の経過を確認しながら身体の動きについて相談したい方は、当院の思春期特発性側弯症のページもご覧ください。

