
院長:長田お気軽にご相談ください!

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「子どものころに側弯症と診断されたら、大人になってからどうなるんだろう」「将来、痛みが出たり、仕事や妊娠に影響したりしないの?」


お子さんが思春期特発性側弯症と診断されると、現在のCobb角だけでなく、その先の人生まで心配になる親御さんも多いと思います。
まず知っておいていただきたいのは、側弯症があるからといって、大人になって必ず強い痛みや生活上の問題が起こるわけではないということです。
一方で、成長が終わった時点のカーブの大きさなどによっては、成人後も少しずつ変化することがあります。
この記事では、「子どもの側弯症は将来どうなるのか」という疑問に、大人になってからの進行、痛み、仕事、スポーツ、妊娠・出産まで含めてお答えします。


側弯症があることと、将来つらい生活になることは同じではありません。大切なのは、成長期に必要な経過観察を続け、今のお子さんの状態をきちんと把握しておくことです。
思春期特発性側弯症は、身長が大きく伸びる成長期にカーブが進行しやすいことが知られています。
骨格の成長が終わると、多くの場合は成長期のような急速な変化は少なくなります。
ただし、成長終了時にカーブが大きい場合には、成人後も時間をかけて進行することがあります。
そのため、「身長が止まった=すべての側弯症がそのまま一生変わらない」と考えるのも正確ではありません。
将来の見通しを考えるうえでは、成長が終わった時点のCobb角、カーブの位置や形、これまでの変化などが重要になります。
側弯症のある方のなかには、大人になってから腰痛や背中の痛みを感じる方もいます。
研究では、思春期特発性側弯症がある成人では、側弯症のない方と比べて背部痛を経験する割合が高い傾向が報告されています。
ただし、側弯症がある人全員が慢性的な痛みに悩むわけではありません。
痛みには、カーブの大きさだけでなく、加齢による変化、仕事や生活での身体の使い方、運動量などさまざまな要素が関係します。
「側弯症があると、将来できない仕事が増えるのでは」と心配する親御さんもいます。
しかし、思春期特発性側弯症がある多くの方は、成人後も学校生活、仕事、家事、趣味など通常の日常生活を送っています。
仕事の種類についても、側弯症があるという理由だけで一律に制限されるものではありません。
一方で、長時間の座り仕事や立ち仕事、重量物を扱う仕事などで腰や背中がつらい場合には、仕事内容や身体の使い方に合わせた工夫が必要になることがあります。
側弯症があるからといって、将来スポーツができなくなるわけではありません。
医師から特別な運動制限を受けていなければ、ランニング、球技、ゴルフ、トレーニングなど、さまざまな運動を楽しんでいる方がいます。
痛みや身体の動かしにくさがある場合には、側弯そのものだけを見るのではなく、股関節や肩、体幹などがどのように動いているか確認することも大切です。
「背骨が曲がると肺が圧迫される」と聞き、不安になっている方もいるかもしれません。
軽度から中等度の側弯症があるからといって、すぐに呼吸機能へ大きな問題が起こるわけではありません。
呼吸への影響が問題になりやすいのは、主に胸椎のカーブが非常に大きいケースです。
学校健診で軽度の側弯を指摘された段階から、「将来肺に大きな問題が起こるのでは」と必要以上に怖がる必要はありません。
女の子のお子さんを持つ親御さんからは、「将来、妊娠や出産に影響しませんか?」と聞かれることもあります。
思春期特発性側弯症がある女性の多くは、妊娠・出産が可能です。
現在の研究では、妊娠によって必ず側弯が大きく進行するとは考えられていません。
一方で、妊娠中に腰痛などを感じる場合や、過去に脊椎の手術を受けている場合には、産科医や必要に応じて整形外科・麻酔科と相談しながら出産方法や麻酔について確認することがあります。
「側弯症だから妊娠・出産ができない」と考える必要はありません。
側弯症では、肩の高さ、肩甲骨の出方、ウエストライン、肋骨の左右差などが見た目に現れることがあります。
その感じ方には大きな個人差があります。
特に思春期は身体の見た目を気にしやすい時期なので、「姿勢が悪い」「真っすぐ立ちなさい」と繰り返すよりも、本人がどのように感じているのかを聞くことも大切です。
成人後も見た目について悩みが強い場合には、整形外科で現在のカーブを確認しながら相談してください。
将来のことを考えると、「今できることは全部やっておきたい」と思う親御さんもいると思います。
まず大切なのは、特別なことを次々に行うことより、整形外科で必要な経過観察を続けることです。
「経過観察」は何もしないことではありません。
そのお子さんの成長を見ながら、必要なタイミングで状態を確認していくこと自体が大切な管理です。
側弯症があるすべての成人が、決まった間隔で一生レントゲンを撮り続けなければならないわけではありません。
成長終了時のカーブが大きかった方、以前から進行を指摘されていた方、長期間受診しておらず身体の変化が気になる方、痛みや神経症状などが出ている方は、整形外科へ相談して現在の状態を確認してもらうとよいでしょう。
必要な検査や受診間隔は、その方の状態によって異なります。
ここからは、整形外科で行う側弯症の診断・経過観察とは分けて、当院でできることについてお話しします。
カイロプラクティックや整体、インソールによって、側弯症のカーブそのものを真っすぐにしたり、将来の進行を防いだりすることを目的とはしていません。
当院で見るのは、側弯症がある身体で、今どのように動いているかです。
たとえば、股関節の動き、肩や体幹の可動性、左右の身体の使い方、立つ・歩く・スポーツをするときの動作などを確認します。
子どもの頃なら学校生活や部活動、大人になってからなら仕事、育児、スポーツなど、その方が実際に困っている動作をできるだけ行いやすくすることが目的です。
私は長年、足の評価やシューズ、インソールにも携わってきました。
足のサイズや形、アーチ、荷重、足首・膝・股関節の動き、靴のフィットなどを確認することがあります。
必要に応じてオーダーメイドインソールをご提案する場合もありますが、側弯症を治療するためのものではありません。
立つ・歩く・スポーツをする際の足元の環境を整え、その方が身体を使いやすくするための選択肢のひとつです。
お子さんが側弯症と診断されると、「この先ずっと痛みに悩むのでは」「仕事やスポーツ、結婚や出産に影響するのでは」と、将来のことまで心配になると思います。
しかし、側弯症があることだけで、そのお子さんの将来が決まるわけではありません。
成人後も通常の生活を送っている方はたくさんいます。
まずは成長期に現在の状態を正しく把握し、必要な経過観察を続けること。
そのうえで、「学校生活やスポーツでもっと動きやすくしたい」「身体の使い方や足元まで見てほしい」といったことがあれば、当院でも一緒に考えていきます。
横浜市青葉区・市が尾で、お子さんの側弯症と身体の動きについて相談したい方は、当院の思春期特発性側弯症のページもご覧ください。