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思春期特発性側弯症は何度から注意?コブ角の目安を解説

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「健診で側弯症の疑いと言われたけど、何度から本当に注意した方がいいの?」そんな不安を感じていませんか。

学校健診の結果を受けて整形外科を受診し、「今は経過観察で大丈夫です」と言われても、「何度になったら治療が必要なの?」「このまま進んだらどうなるの?」と気になる親御さんは多いと思います。

思春期特発性側弯症のコブ角について説明するイメージ

今回は、思春期特発性側弯症で使われる「コブ角(Cobb角)」とは何か、角度によってどのような対応が検討されるのかをわかりやすく整理します。

院長:長田

「何度なら大丈夫」「何度なら危険」と角度だけで決まるわけではありません。特に成長期のお子さんでは、現在の角度だけでなく、これからどのくらい成長するか、カーブが進行しているかを見ることが大切です。

目次

思春期特発性側弯症とは?

側弯症は、正面から見た背骨が左右に曲がり、さらに椎骨の回旋を伴う状態です。

その中でも、原因を特定できない「特発性側弯症」のうち、10歳以降の成長期にみられるものを思春期特発性側弯症と呼びます。

初期には痛みなどの自覚症状がないことも多く、学校健診やご家族が肩の高さ、肩甲骨の出方、ウエストラインなどの左右差に気づいたことをきっかけに見つかるケースがあります。

コブ角(Cobb角)とは?

側弯の程度を評価するときに使われる代表的な指標が「コブ角(Cobb角)」です。

立った状態で撮影したレントゲン画像から背骨のカーブの角度を測定し、一般的に10度以上の側方弯曲がある場合に側弯症と診断されます。

ただし、治療方針はコブ角だけで決まるわけではありません。年齢、骨の成熟度、カーブの位置、これまでの進行状況などを総合して判断されます。

コブ角と対応のおおまかな目安

医療機関によって判断は異なりますが、思春期特発性側弯症では、おおむね次のような考え方で経過観察や治療が検討されます。

コブ角一般的な考え方
10度未満一般的な側弯症の診断基準には達していない
10〜20度程度経過観察となることが多い
20〜25度前後成長の程度や進行の有無をより注意して確認する
25〜40度前後成長期で進行リスクがある場合、装具療法が検討されることがある
40〜50度以上カーブの状態や成長段階によって手術を含めた専門的な評価が検討される

「25度になったら必ず装具」「40度を超えたら必ず手術」という意味ではありません。

同じ25度でも、これから身長が大きく伸びるお子さんと、成長がほぼ終了しているお子さんでは進行リスクが異なります。角度だけで自己判断せず、整形外科で継続的に評価してもらうことが重要です。

何度かだけでなく「成長が残っているか」が重要

思春期特発性側弯症を考えるうえで重要なのが、これからどのくらい成長が残っているかです。

成長期には身長の伸びとともに側弯が進行することがあるため、医療機関ではコブ角だけでなく、年齢や身長の変化、骨の成熟度なども確認します。

その評価に使われる指標のひとつが「Risser(リッサー)サイン」です。骨盤の骨化の程度から骨格の成熟度を評価し、今後どの程度成長が残っているかを判断する材料のひとつとして使われます。

そのため「まだ20度だから大丈夫」と考えるのではなく、成長期のお子さんでは前回の検査から角度が変化しているかを継続して確認することが大切です。

「経過観察」と言われたら何をすればいい?

「経過観察」と聞くと、「何もしなくていいの?」と思うかもしれません。

しかし経過観察とは放置することではなく、成長に伴ってカーブが進行していないかを定期的に確認していくことです。

医師から指定された時期に受診し、必要に応じてレントゲン検査などで変化を確認してください。また、次回受診までの間も、ご家庭で肩の高さや肩甲骨、ウエストライン、前屈したときの背中の左右差などを見ておくと、変化に気づくきっかけになります。

こんな変化があれば早めに相談を

  • 肩の高さの左右差が以前より目立ってきた
  • 肩甲骨や肋骨の出っ張りが強くなったように見える
  • ウエストラインの左右差が大きくなった
  • 前屈したときの背中の盛り上がりが目立つようになった
  • 身長が急激に伸びている時期に姿勢の変化が気になる

気になる変化があれば、予定されている受診日を待つべきかどうかも含めて、まず担当の整形外科へ相談しましょう。

当院では背骨だけでなく全身の状態を確認します

側弯症そのものの診断やコブ角の測定、装具・手術などの治療方針を決めるのは医療機関の役割です。

一方で当院では、整形外科での診断・経過観察を前提として、姿勢や身体の動き、骨盤、股関節、足部なども含めて全身の状態を確認しています。

特に足元は身体を支える土台です。足のアーチや左右の荷重、立ち方・歩き方などに違いがあれば、その状態が骨盤や体幹の使い方に影響することがあります。

そのため当院では、「側弯症だから背骨だけを見る」のではなく、足元から全身まで確認し、お子さんが日常生活やスポーツを続けやすい身体づくりをサポートすることを大切にしています。

必要に応じて足元もチェックします

靴底の減り方が左右で大きく違う、足のアーチが低い、立ったときの荷重に左右差があるなど、足元に気になる点があれば詳しく確認します。

必要に応じて靴の選び方やオーダーメイドインソールについてご提案することもあります。ただし、インソールは側弯症そのものを治療するものではありません。足元の環境を整え、立位や歩行時の身体の使い方をサポートするための選択肢のひとつとして考えています。

「何度か」だけで判断しないことが大切です

側弯症について調べると、「10度」「25度」「40度」といった数字がたくさん出てきます。

もちろんコブ角は重要な指標ですが、現在の角度だけでなく、成長がどの程度残っているか、以前と比べて進行しているかを一緒に見ることが大切です。

学校健診で指摘された場合や、肩・背中の左右差が気になる場合は、まず整形外科で正確な状態を確認してください。

そのうえで「経過観察中に身体の状態も見てほしい」「姿勢や足元について相談したい」「スポーツを続けるうえで身体の使い方が気になる」といったことがあれば、当院でも一緒に考えていきます。


院長:長田

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