
院長:長田お気軽にご相談ください!

院長:長田お気軽にご相談ください!
「健診で側弯症の疑いと言われたけど、何度から本当に心配なの?」そんな不安を抱えていませんか。
学校の健診結果を手にして、胸がざわっとする感覚。


「先生には経過観察でいいと言われたけど、このまま放っておいて大丈夫なのかな」と、帰り道にスマホを取り出して調べ始めた方も多いのではないでしょうか。
今回は、思春期特発性側弯症について、コブ角の角度の目安から経過観察中にできることまで、できるだけわかりやすくお伝えします。


ジュニアアスリートの施術に長年携わってきた経験から、側弯症のお子さんを持つご家族が抱える不安はよく理解できます。「何度から危険なのか」という基準を知るだけで気持ちが整理されることも多いので、ぜひ最後まで読んでみてください
側弯症という言葉は聞いたことがあっても、どんな状態なのかをきちんとイメージできている方は意外と少ないものです。簡単に言うと、背骨が左右どちらかに曲がってしまっている状態のことで、成長期の子どもたち、特に女の子に多く見られます。
背骨は本来、正面から見るとまっすぐに見えるはずです。
しかし側弯症では「S字」や「C字」に曲がって見えます。「突発性」という言葉がついている通り、これといった明確な原因が特定できないケースがほとんどで、成長のスピードが速い時期に進行しやすいという特徴があります。身長が急激に伸びる中学1〜2年生ごろに発覚することが多いのはそのためです。
外見上の変化としては、片方の肩が高い、肩甲骨の出方が左右で違う、ウエストのくびれが非対称に見えるといったことが挙げられます。自分では気づきにくいからこそ、学校健診での発見が大切なんですね。
側弯症の重症度を判断するために使われるのが「コブ角」という指標です。これはレントゲン画像を使って、背骨の曲がり具合を角度として数値化したもの。この数字がひとつの判断基準になるため、「何度から注意が必要なのか」を理解しておくことはとても重要です。
角度によって、必要な対応が変わってきます。おおよその目安として、以下のように理解しておくとよいでしょう。
| コブ角の目安 | 状態のめやす | 一般的な対応 |
|---|---|---|
| 10度未満 | 側弯症の診断基準以下 | 年1回の健診で様子を見る |
| 10〜20度 | 軽度の側弯 | 半年〜1年に1回の経過観察 |
| 20〜25度 | 注意が必要な段階 | 3〜6か月に1回の定期観察 |
| 25〜40度 | 装具療法を検討 | 専門医による積極的な管理 |
| 40〜50度以上 | 手術の可能性も視野に | 脊椎専門医での精密評価 |
コブ角25度以上になると装具療法が検討される段階で、それ以下であっても「成長期にどれだけ進行するか」が重要な観察ポイントになります。
ただし、この数字はあくまでひとつの目安です。
同じ20度でも、まだ身長が大きく伸びる段階にある子と、成長がほぼ落ち着いている子とでは、今後の進行リスクが全然違います。「何度だから大丈夫」とは一概に言えないのが、この症状の難しいところでもあります。
ここで少し視点を変えてお話しさせてください。側弯症というと、どうしても「背骨の問題」として上半身だけに注目されがちです。でも私が施術の現場で感じるのは、背骨で起きていることの多くが、それを支える下半身のアライメント不良と深く関係しているということです。
カラダは上から下まで、すべてつながっています。
足部・足首・膝・股関節・骨盤という下半身のラインが崩れていると、その影響は必ず脊柱にまで波及します。たとえば、片方の足が内側に倒れる「過回内(オーバープロネーション)」の状態が続くと、骨盤が傾き、腰椎・胸椎の左右バランスが乱れます。これが側弯のカーブを助長したり、進行を早める一因になることがあります。
逆に言えば、足元のアライメントを整えることが、背骨への余分な負担を減らすことに直結するということです。
私はカスタムインソールの専門家としての経験も持っていますが、側弯症のお子さんの足元を見ると、左右で足裏の荷重バランスが大きく異なるケースが非常に多いと感じています。「側弯症だから背骨だけを見る」ではなく、足元から全身のバランスを整えるアプローチが、長期的な視点では非常に重要だと考えています。
日常生活の中で、お子さんの足元を少し観察してみてください。靴底の減り方が左右で違う場合、立っているときに片方の足だけ内側や外側に傾いている場合、歩き方に左右差がある場合は、足部のバランスが崩れているサインかもしれません。こうした状態を放置したまま成長期を過ごすと、脊柱への影響が蓄積されていきます。
「経過観察でいいですよ」という医師の言葉を受けて、ホッとした直後にモヤモヤが来る方は多いと思います。「経過観察って、ただ待てばいいってこと?」と感じてしまうのも、ごく自然な反応です。
でも実は、経過観察の期間こそ大切な時間なんです。
定期的なレントゲン検査は必ず受けることが前提ですが、日常生活の中でもできることがあります。
まず大切なのは姿勢の意識です。長時間同じ姿勢を続けること、特にスマートフォンを見るときに頭が前に出る姿勢(ストレートネック)は、脊柱全体のバランスを崩す要因になります。座り方や立ち方を少し意識するだけでも、カラダへの負担は変わります。
次に体幹を支える筋力のバランスです。背骨を支える筋肉が左右均等に使われていないと、カーブが進行しやすくなります。特に体幹深部の筋肉(いわゆるインナーマッスル)を無理なく動かすストレッチや軽い運動は、日常に取り入れていただきやすいものです。
そして先ほどもお伝えした足元のアライメントを整えることです。足部の歪みや左右差は、骨盤の傾きを通じて脊柱全体に影響を与えます。インソールを使って立位のバランスを整えることで、上半身への余分な負担を軽減できる場合があります。この3つを意識するだけで、経過観察中の過ごし方がかなり変わってきます。
側弯症の進行には「成長」が大きく関係しています。背骨は身長が伸びるのと同時に変化するため、急激に身長が伸びる時期は特に注意が必要です。
医療の世界では「Risserサイン」という骨の成熟度を見る指標があり、これを使って今後の進行リスクを予測します。
成長が著しい時期にコブ角の進行が速い場合は、半年ではなく3か月おきの観察に切り替えるケースもあります。「半年後にまた来てください」という指示があったとしても、明らかに変化があると感じたら、次の予約を待たずに受診することをおすすめします。
日常生活の中で以下のような変化が見られたときは、受診のタイミングを前倒しにして相談してみてください。
こうした外見的・足元的な変化は、カーブが進行しているサインである可能性があります。「気のせいかな」と思って見過ごさないようにしましょう。
「カイロプラクティックで側弯症が治りますか?」というご質問をいただくことがあります。率直にお答えすると、カイロプラクティックで構造的な側弯そのものを根本的に矯正するという性質のものではありません。
ただ、できることは確かにあります。
側弯症のある方は、カーブの影響で脊柱周囲の筋肉が左右不均等な緊張状態になっています。その結果として、肩こりや腰痛、疲れやすさ、呼吸のしにくさといった症状が出やすくなります。こうした「歪みから来る二次的な不調」を和らげることは、カイロプラクティックが力を発揮できる領域です。
経過観察中の補完的なケアとして、姿勢改善・筋肉バランスの調整・足元からのアライメント管理を組み合わせることで、進行を抑えながらQOLを維持することをサポートできます。
当院では問診と検査を丁寧に行い、足部の状態も含めてカラダ全体のバランスを確認したうえで施術を行っています。
「整形外科ではレントゲンで経過を見るだけで、日常的に何もできないのが不安」という方のご相談を多くいただきます。背骨の問題だからといって背骨だけを見るのではなく、足元から全身のつながりを整えることを大切にしながら、医療機関での管理と並行して日々のカラダのケアをサポートしていきます。
「健診で指摘されてから、どこに相談すればいいのかわからないままでいる」というご家族が多い印象があります。
整形外科で「経過観察でいい」と言われると、それ以上質問しにくい雰囲気もありますよね。
でも、気になっていること、知りたいことがあるのは当然のことです。数字の意味を知りたい、日常生活で何かできることはないか知りたい、足元を含めてカラダのバランスを専門家の目で見てほしい。そんなときは、ぜひ気軽に相談してみてください。
私自身、ジュニアアスリートへの施術を長年続ける中で、成長期のカラダのケアがいかに大切かを実感してきました。足元から全身を整えるアプローチで、背骨への負担を減らしながらこの時期を乗り越えることを一緒に考えたいと思っています。不安を感じたそのときに、動いてほしいと思っています。
一人で悩まず、何でも気軽に声をかけてください。一緒に考えましょう。

