
院長:長田お気軽にご相談ください!

院長:長田お気軽にご相談ください!
「学校の健診で側弯症の疑いがあると言われた」「整形外科で経過観察と診断されたけど具体的に何をすればいいの?」そんな不安を抱えてこのページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。


特に、お子さんの思春期特発性側弯症が心配で、「悪化させないために何かできることはないか」と毎日モヤモヤしている保護者の方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
診断を受けた直後って、正直どうすればいいかわからなくてパニックになりますよね。医師から「様子を見ましょう」と言われるだけで、生活上の具体的なアドバイスがなかったという声もよく耳にします。


カイロプラクティックの現場でも「診断はされたけど何をすればいいかわからなくて…」とご相談いただくケースは本当に多いんです。そしてもうひとつ、多くの方が見落としているのが「足元」のこと。背骨だけを見ていても、実は問題の根っこが足元のバランスにあることが少なくありません。今回は日々の生活で意識してほしいことを、足元からのアプローチも含めてお伝えしていきますね
側弯症というのは、本来まっすぐであるべき背骨が左右に曲がってしまっている状態のことです。
特に成長期のお子さんの場合、骨がどんどん成長していく時期だからこそ、毎日の姿勢や動作の積み重ねが背骨のカーブに少なからず影響を与えると考えられています。
「経過観察でいい」と言われたからといって、何もしなくていいわけではありません。むしろ、日常の中でできることをコツコツ続けることが、進行を防ぐうえでとても重要な意味を持ちます。
整形外科での定期的な診察はもちろん大切です。ただ、診察は数ヶ月に1回。その間の毎日をどう過ごすかが、実はとても大きな差につながることがあるんですよね。
日常生活の中には、背骨への負担を知らず知らずのうちに増やしてしまう姿勢や動作が意外とたくさんあります。
ここでは、特に注意していただきたいポイントを丁寧にお伝えしていきます。「もしかして自分、これやってた…」と思い当たる節があったら、今日から少しずつ意識して変えてみてください。
立っているときに片方の足に重心が偏ったり、椅子に座るときに左右どちらかに体が傾いていたりしていませんか?これが毎日積み重なると、骨盤の歪みが生じやすくなり、その影響が背骨全体に及ぶことがあります。
特にスマートフォンを見るときの姿勢は要注意です。首を前に突き出したまま長時間過ごすと、頸椎から胸椎にかけてのバランスが崩れ、側弯の状態を悪化させる一因になることもあります。
座るときは、骨盤を立てて、左右均等に体重が乗る姿勢を意識することが基本です。椅子の高さが合っていないと自然と姿勢が崩れるので、足の裏が床にしっかり着く高さに調整することも忘れずに。
学校の通学リュックって、重いですよね。ランドセルや大きなリュックを片方の肩にだけかけて歩く習慣は、体の左右バランスを大きく乱します。
必ず両肩にかけて重さを均等に分散させることが、背骨への余分な負担を減らすうえで最も効果的なポイントです。荷物が重すぎる場合は、中身を見直して軽量化することも検討してみてください。
うつ伏せで本を読んだり、スマホを見たりする習慣はありませんか?うつ伏せの姿勢は腰椎に強い反り(過前弯)を作りやすく、背骨全体のバランスに悪影響を与えることがあります。
特に側弯がある方にとって長時間のうつ伏せ姿勢はできるだけ避けたほうが無難です。
人は一日のうち7〜8時間を睡眠に使います。つまり、寝るときの姿勢は「積み重なる時間」という点でも非常に大きなポイントになります。では、側弯症の方にとって望ましい寝方とはどのようなものでしょうか。
横向きで眠ること自体は問題ありませんが、いつも同じ方向ばかり向いて寝ていると、体の左右のバランスがより偏ってしまう可能性があります。左右交互に向きを変えながら眠ることを意識してみましょう。
枕の高さも大切です。横向きのときに首と背骨が一直線になる高さが理想的で、高すぎても低すぎても首や胸椎への負担が増えます。
仰向けで眠る場合は、膝の下にクッションや丸めたタオルを置いてみてください。膝が少し曲がった状態になることで腰椎のカーブが和らぎ、背骨全体がリラックスしやすくなります。
マットレスの硬さも実は重要で、柔らかすぎるマットレスは腰が沈みすぎてしまい、背骨のサポートが不十分になるため、適度な弾力があるものを選ぶのがおすすめです。
「側弯症と診断されたら運動はやめた方がいいの?」という質問をよくいただきます。
結論から言うと、適切な運動は決してNGではありません。むしろ筋力を適切につけることで背骨を支える力が高まり、側弯の進行を抑える助けになることもあります。ただし、スポーツの種目や強度によっては注意が必要です。
水泳は側弯症のある方に特に推奨されることが多いです。水中では重力の影響が軽減されるため、背骨への負担を抑えながら全身の筋肉をバランスよく使えます。ウォーキングも正しいフォームで行えばとても効果的な運動です。
また、体幹を意識したトレーニング、たとえばプランクや四つ這い姿勢でのエクササイズなどは、背骨を支えるインナーマッスルを鍛えるのに役立ちます。ただし、痛みが出る場合はすぐに中止して専門家に相談してください。
体を大きく後ろにそらす動作(バレーボールのスパイクやバドミントンやテニスのスマッシュ、体操競技など)は、腰椎に強い負荷がかかることがあるため慎重に行う必要があります。
また、重いバーベルを担いでのスクワットなど、脊椎に縦の圧力がかかるトレーニングも、側弯の状態によっては控えたほうがいい場合があります。
どのスポーツが自分に合っているかは、背骨の曲がり具合や部位によって異なりますので、専門家に相談したうえで判断するのが一番安心です。部活動を続けさせたいという保護者の方も、まず一度ご相談いただけると適切なアドバイスができますよ。
ここからは、多くの方が見落としている大切な話をさせてください。
側弯症というと「背骨の問題」と思われがちですが、私がカイロプラクティックの現場で長年見てきた経験から言うと、背骨を支える下半身のアライメント(骨格の配列)の乱れが、側弯症の背景にあるケースが非常に多いと感じています。
体は足の裏が地面に接する「足元」から全身のバランスが積み上がっていきます。
足のアーチが崩れていたり左右の足への体重のかかり方が偏っていたりすると、その影響は膝・股関節・骨盤へと伝わり、最終的に脊柱のバランスにまで影響を及ぼします。
たとえば、片方だけ扁平足気味だったり、歩くときに足首が内側に倒れる「オーバープロネーション」があったりすると、骨盤が左右でずれやすくなります。
骨盤が傾けば当然その上にある腰椎・胸椎も補正しようとしてカーブが生じてきます。これが繰り返されることで側弯の状態が進みやすい体の構造ができてしまうのです。
だからこそ私が大切にしているのが「足元から全身を整える」というアプローチです。
カイロプラクティックで背骨や骨盤を直接調整することに加えて、足裏のアーチや荷重バランスを評価し、必要であればオーダーメイドインソールで足元から体のアライメントを整えていきます。
インソールと側弯症、一見すると無関係に思えますよね。でも、土台となる足元が安定することで、骨盤のゆがみが減り、脊柱へかかる余分な負荷が軽減される。そういう変化を臨床の場で繰り返し目の当たりにしてきました。
フランス・SIDAS社の技術研修を受けてカスタムインソール作成に携わってきた経験から、足のアーチ特性や荷重パターンをしっかり評価したうえで、その方の体に本当に合ったインソールをお作りすることができます。
足元のケアについて気になっている方は、ぜひ一度ご相談ください。
インソールと同様に大切なのが、靴そのものの選び方です。サイズが合っていない靴、クッション性が低い靴、かかとのホールドが弱い靴などは、歩行中の足のアライメントを乱し、体全体のバランスに悪影響を与えます。
靴のサイズは「長さだけ」で選ばれがちですが、横幅・甲の高さ・ヒモのしめ方など、フィット感を総合的に確認することが重要です。
靴のフィッティングや選び方について、百貨店や大型スポーツショップのシューズ担当者への研修も行ってきた立場から言わせてもらうと、毎日履く靴をきちんと選ぶことは、姿勢改善において最も地味で、最も効果が大きいことのひとつです。
大げさな特別なことをしなくても、毎日の小さな積み重ねが大切な背骨を守ります。特別な道具がなくても今日から取り組める習慣をいくつかご紹介します。
毎朝、鏡の前で自分の姿勢を確認してみてください。
肩の高さが左右で違っていないか、ウエストのくびれが左右対称かどうかを見るだけでも体の変化に気づきやすくなります。お子さんの場合は、保護者の方が定期的に背中を見てあげる機会を作ってあげてください。
学校の授業中や在宅での勉強中など、長時間座りっぱなしになる場面では30〜40分に一度は立ち上がって背中を伸ばしたり軽く歩いたりする時間を設けましょう。長時間の静止姿勢は、筋肉の緊張を一か所に集中させ背骨のバランスを乱す原因になります。
歩くとき、どちらかの足に体重が偏っていませんか?
かかとから着地して、土踏まず、足の指の付け根、そして指先へと体重が流れる「正しい重心移動」を意識するだけで足元から上のバランスが変わってきます。最初は意識しないとできないかもしれませんが、少しずつ習慣になっていきます。
側弯症の診断を受けると、「経過観察」という言葉がとても不安に感じられることがありますよね。でも、経過観察は「何もしなくていい」ではなく、「定期的に状態を確認しながら適切なケアを続ける」期間だと私は考えています。
その期間に姿勢改善の習慣をつけたり、体幹の筋力を高めたり、足元の環境を整えたりすることは、将来の選択肢を広げるうえでとても意味があります。
「手術はしたくない」「装具だけには頼りたくない」という気持ちがある方こそ、今この時期の取り組みが大切です。
背骨だけを見るのではなく、足元から全身のつながりを整えていく。そういうアプローチで、一緒に改善の道筋を考えていきたいと思っています。ひとりで抱え込まないでください。どんな小さな疑問でも、どうか遠慮なく相談しに来てください。

