
院長:長田お気軽にご相談ください!

院長:長田お気軽にご相談ください!
「子どもの側弯症、このまま進んでしまうのかな」「経過観察と言われたけれど、本当に大丈夫?」


学校健診や整形外科で思春期特発性側弯症を指摘されると、親御さんが最も気になるのは「これから進行するのかどうか」だと思います。
結論からお伝えすると、すべての側弯症が進行するわけではありません。
一方で、成長が多く残っている時期や、すでにCobb角が大きい場合などは、より注意深く経過を見る必要があります。
この記事では、側弯症が進行する可能性を考えるときに、医療機関ではどのような点を確認しているのかをわかりやすく整理します。


「進むか・進まないか」をひとつの条件だけで判断することはできません。Cobb角と成長の残り方、これまでの変化を組み合わせて見ることが大切です。
いいえ、必ず進行するわけではありません。
軽度のまま大きく変化せず、成長終了を迎えるケースもあります。
ただし、思春期特発性側弯症は身体が大きく成長する時期にカーブが進行することがあるため、成長期は定期的な確認が重要です。
進行リスクを見るときには、ひとつの条件ではなく、Cobb角・骨格の成熟度・成長の残り・これまでの変化・カーブの特徴などを総合して判断します。
側弯症の程度は、レントゲン画像から測定するCobb角で評価します。
一般に、初めて診断された時点のCobb角が大きいほど、その後の進行リスクを考えるうえで注意が必要になります。
ただし、同じ角度でも成長がどの程度残っているかによって見通しは変わるため、Cobb角だけで判断することはできません。
思春期特発性側弯症では、身長が急速に伸びる時期にカーブが変化しやすくなります。
そのため、現在の身長だけではなく、今後どの程度骨格の成長が残っているかを見ることが重要です。
一般的に、成長が多く残っているほど、側弯が変化する期間も長く残っていることになります。
整形外科では、骨盤などのレントゲンから骨格の成熟度を確認することがあります。
代表的な指標のひとつが「Risser(リッサー)サイン」です。
骨格の成熟がまだ進んでいない時期は、その後の成長が多く残っているため、進行リスクを考える際の重要な材料になります。
Risserだけでなく、年齢や身長の変化、必要に応じて手や手首の骨成熟なども参考にされます。
女子の場合、初経の時期も成長の残りを考える目安のひとつになります。
一般的には初経を迎える前に身長が大きく伸び、その後は徐々に成長速度が落ちていきます。
ただし、「初経が来たからもう進行しない」と判断することはできません。
初経後もしばらく成長が続くため、Cobb角や骨成熟度などと合わせて判断します。
進行リスクを考えるうえで非常に重要なのが、実際に前回からCobb角が変化しているかどうかです。
そのため「経過観察」と言われた場合には、指定された時期に再診し、前回のレントゲンと比較することが重要になります。
経過観察とは、ただ待つことではなく、成長とともにカーブが変化していないか確認するための大切な管理です。
ご家庭で身体の左右差が以前より目立ってきたと感じることがあります。
こうした変化は受診を考えるきっかけにはなりますが、見た目だけでCobb角が進行したと判断することはできません。
以前と違うと感じた場合は、次回予約まで待つべきかも含めて担当の整形外科へ相談してください。
側弯症について調べると、「家族に側弯症がいる」「痩せ型」「女子だから」といった情報を目にすることがあります。
こうした特徴と側弯症との関連については研究されていますが、どれかひとつが当てはまるから進行する、と判断することはできません。
家族歴や性別だけで不安になるよりも、そのお子さん自身のCobb角、成長の残り、骨成熟度、実際の経過を確認することが大切です。
整形外科で「今は経過観察です」と言われると、「次の診察まで何もしなくていいの?」と不安になる方もいると思います。
まず優先したいのは、医師から指定された時期にきちんと再診することです。
また、通常の日常生活や運動について特別な制限を受けていなければ、必要以上に身体を動かさないようにする必要はありません。
姿勢を常に真っすぐに保たせたり、特定の座り方を禁止したりすれば側弯の進行を防げる、というものでもありません。
学校生活やスポーツで困っていることがあれば、その内容に応じて身体の使い方を確認していくことはできます。
成長が残っているお子さんで、一定程度のカーブがあり、さらに進行が懸念される場合には装具療法が検討されることがあります。
装具は、成長期の側弯がさらに大きくなるのを抑えることを目的とした治療です。
ただし、「○度になったら全員が装具」というわけではありません。
Cobb角、骨成熟度、成長の残り、進行の有無、カーブの特徴などを踏まえて担当医が判断します。
装具を勧められた場合には、使用時間や学校生活、スポーツ中の扱いなども含めて担当医へ確認しましょう。
ここからは、医療機関で行う側弯症の診断・経過管理とは分けて、当院の役割についてお話しします。
カイロプラクティックや整体によって、側弯症の進行を止めたり、Cobb角を改善したりすることを目的とはしていません。
また、足のアーチや骨盤の傾きが思春期特発性側弯症の原因だと考えているわけでもありません。
当院で見るのは、側弯症がある身体で、そのお子さんが今どのように動いているかです。
学校で長時間座ると疲れる、部活動で身体を動かしにくい、左右で股関節や肩の動きが違うなど、現在困っていることを具体的に確認します。
私は長年、ジュニアアスリートを含め、足の評価やシューズ、インソールにも携わってきました。
そのため、足のサイズや形、アーチ、荷重、足首・膝・股関節の動き、履いている靴なども必要に応じて確認します。
これは、足元を側弯症の原因として考えているからではありません。
立つ・歩く・走る・跳ぶといった動作をしやすくするために、身体全体を見るためです。
必要に応じてオーダーメイドインソールをご提案することもありますが、側弯症だから一律に作るものではなく、側弯の進行を防ぐためのものでもありません。
思春期特発性側弯症は、進行するお子さんもいれば、大きな変化なく成長を終えるお子さんもいます。
その違いを家庭だけで正確に判断することはできません。
大切なのは、現在のCobb角と成長の残り方を把握し、指定された時期に再診して、実際に変化しているか確認することです。
そのうえで、「学校生活やスポーツで身体をもっと動かしやすくしたい」「足や靴も含めて身体全体を確認してほしい」という場合には、当院でも一緒に考えていきます。
横浜市青葉区・市が尾で、お子さんの側弯症と身体の動きについて相談したい方は、当院の思春期特発性側弯症のページもご覧ください。

