
院長:長田お気軽にご相談ください!

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月に何度もズキズキと痛む頭痛に、もう慣れてしまっていませんか。
「どうせ頭痛だから」と市販薬でやり過ごしてきた方も、もしかしたらその頭痛は、片頭痛かもしれません。


片頭痛は単なる「ひどい頭痛」ではなく、脳の神経と血管が関係する、れっきとした慢性疾患です。
放っておくと発作が増えたり、薬が効きにくくなったりすることもあります。まずは正しく知ることが、改善への第一歩です。


片頭痛に悩む方は日本に約840万人いると言われています。「頭痛くらい」と我慢し続けている方がとても多いのですが、原因を理解して適切にケアすることで、発作の頻度や強さはコントロールできます。そして見落とされがちなのが、足元のアライメントという視点です。首だけを診るのではなく、体全体の土台から整えていく——これが私のアプローチです
片頭痛は、頭の片側(または両側)がズキンズキンと脈打つように痛む頭痛で、吐き気や光・音への過敏さを伴うことが特徴です。痛みの強さは日常生活に支障をきたすレベルになることも多く、「寝込んでしまう」「仕事を早退した」という経験がある方も少なくありません。
発作の持続時間は一般的に4〜72時間とされており、何もしなければその間ずっと痛みが続きます。月に1〜2回から、ひどい場合は週に何度も発作が起きる方もいます。
頭痛には大きく分けて「片頭痛」と「緊張型頭痛」の2種類があります。混同しやすいのですが、この2つは性質がまったく異なります。
| 項目 | 片頭痛 | 緊張型頭痛 |
|---|---|---|
| 痛みの感覚 | ズキズキ・脈打つような痛み | 締め付けられるような圧迫感 |
| 痛みの場所 | 片側(または両側) | 頭全体・後頭部 |
| 体を動かすと | 痛みが悪化する | 動いても変わらない |
| 吐き気 | 伴うことが多い | ほとんどない |
| 光・音への過敏 | 強く出ることが多い | あまり出ない |
動いたときに痛みが増すようなら、それは片頭痛のサインである可能性が高いです。自分の頭痛がどちらのタイプに近いか、まずここで確認してみてください。
片頭痛がなぜ起きるのか、そのメカニズムはまだ完全には解明されていない部分もありますが、現在では脳内の神経(三叉神経)と血管の異常な反応が関係していると考えられています。何らかのきっかけによって三叉神経が刺激されると、周囲の血管が拡張・炎症を起こし、あのズキズキした痛みが生じます。
片頭痛を引き起こすきっかけは人によって異なりますが、よく見られる誘発因子がいくつかあります。日常生活を振り返りながら、心当たりがないか確認してみてください。
見落とされがちなのが、首や肩のこりと片頭痛の関係性です。頸部の筋肉が緊張すると、脳への血流や神経の働きに影響を与えることがあります。「頭痛が始まる前に必ず首がこる」「肩が張ると頭痛になりやすい」という方は、この関係を疑ってみる価値があります。
デスクワークや長時間のスマートフォン使用による前傾姿勢は、頸椎(首の骨)にかかる負荷を著しく増大させます。首周りの筋肉が慢性的に緊張した状態が続くと、それが引き金となって発作が起きやすくなるのです。これはカイロプラクティックの臨床でも非常によく見られるパターンです。
「片頭痛なのに、なぜ足の話が出てくるの?」と感じた方もいるかもしれません。ただ、これが私がこれまで多くの患者さんを診てきた中で確信していることのひとつです。首や頭部だけを診ていても、根本の原因が改善されなければ、頭痛はまた繰り返します。
人間の体は、まさに建物と同じ構造をしています。土台がしっかり水平に保たれていれば、その上に積み上がる柱(背骨)もまっすぐ立ちます。しかし土台が傾いていたら、上に積み上がるものはすべて歪みを補正しながら立とうとします。
足・足首・膝・股関節・骨盤——これらが体の土台であり、下半身のアライメント(骨の配列)が乱れると、その影響は背骨を伝って頸椎にまで及びます。扁平足や外反母趾、足首の左右差、骨盤の傾きなど、足元の問題が首の慢性的な緊張を生み出しているケースは、臨床現場では決して珍しくありません。
たとえば、片足重心で立つ癖がある方や、歩くときに足首をうまく使えていない方は、骨盤が左右非対称に動きやすくなります。その非対称な動きが積み重なることで、腰椎・胸椎・頸椎へと順番に影響が波及し、首周りの筋緊張が常態化します。
「なぜか決まって左側(または右側)だけ頭痛になる」という方は、足元の左右差が原因になっている可能性が高いです。痛む側と、体重が多くかかっている側が一致することがよくあります。これは偶然ではなく、体の構造的な問題として捉えるべきサインです。
当院では、足底のスキャン測定を使って足裏の荷重バランスや足のアーチの状態を数値で確認します。そのデータをもとに、個人の足型・歩き方・体の歪みのパターンに合わせたオーダーメイドインソールを作成し、下半身のアライメントを整えることから施術をスタートします。
靴の中に入れるインソール一枚で、体重のかかり方が変わり、骨盤の傾きが整い、首への負担が軽減される——こうした変化を実際に体感されている方が多くいます。足元を整えることが、遠回りのように見えて、片頭痛への最も効果的なアプローチになることがあるのです。
片頭痛には、発作が始まる前に「前兆(オーラ)」が現れるタイプがあります。前兆を知っておくと、早めに対処できるので発作を軽減できる可能性が高まります。
最も多いのは「閃輝暗点(せんきあんてん)」と呼ばれる視覚症状です。視野の一部がキラキラと光って見えたり、ギザギザした光の輪が広がって視界が欠けたりします。初めて経験した方は目の病気かと驚くことも多いのですが、これは片頭痛の前兆として知られた症状です。
その他にも、手足のしびれや感覚の異常、言葉がうまく出てこないといった症状が前兆として現れることがあります。
前兆よりもさらに早い段階で、「なんとなくだるい」「食欲がなくなる」「あくびが出る」「首が重い」といった体のサインが出ることがあります。これを「予兆」といいます。この予兆の段階で気づいて休息や水分補給をとることが、発作を最小限に抑えるうえで大切です。
「頭が痛くなったらとにかく薬を飲む」という方が多いのですが、片頭痛への対処法には薬以外にも有効なアプローチがあります。また、薬の使い方にも正しいタイミングがあることを知っておきましょう。
発作が始まったらまず、静かで暗い部屋で横になって休むことが基本です。片頭痛は動くと痛みが悪化しやすいため、とにかく安静を優先してください。
多くの場合、痛む部分を冷やすことで血管の拡張が抑えられ、痛みが和らぎやすくなります。ただし、首や肩の緊張が誘発要因になっている場合は、後頸部を温めることが効果的な方もいます。
市販の鎮痛剤は、痛みが軽いうちの早いタイミングで飲むほど効果が出やすいです。痛みがピークに達してから飲んでも遅いことが多いので、「あ、来るかも」と感じた段階での服用を意識してみてください。
鎮痛薬を月に10日以上使い続けることで、逆に頭痛が慢性化してしまう「薬物乱用頭痛」という状態に陥ることがあります。「毎日のように頭痛薬が手放せない」という方は、一度専門家に相談してみることをおすすめします。
片頭痛は完全に「治す」というよりも、「うまくコントロールする」ことを目標にします。発作の頻度や強さを減らすために、日常生活でできることはたくさんあります。
毎日できるだけ同じ時間に寝起きする習慣をつけることが、発作予防の土台になります。休日だからといって昼近くまで寝すぎると「週末頭痛」が起きやすくなるので注意が必要です。
水分をこまめに摂ること、食事を抜かないこと、適度な有酸素運動を継続することも有効です。激しすぎる運動は逆に誘発になることもあるので、ウォーキングや軽いサイクリングのような中程度の運動が向いています。また、立ち方・歩き方・座り姿勢を日頃から意識することも、首への負担を減らすうえで重要です。
自分の片頭痛パターンを把握するために、「頭痛ダイアリー」をつけることを強くおすすめします。発作が起きた日時、気候、睡眠時間、食事内容、ストレスレベルなどを記録していくと、自分特有の誘発因子が見えてきます。
記録が蓄積されると、「雨が降る前日に必ず起きる」「月経前3日間に集中する」といったパターンが明確になってきます。パターンがわかれば、予防的な対処もしやすくなります。
繰り返す頭痛を「もともと頭痛持ちだから」と諦めている方に、ぜひ伝えたいことがあります。片頭痛は適切に対処すれば、発作の頻度も強さもコントロールできる状態です。そして、その根本には首だけでなく、足元・下半身のアライメントが深く関わっていることを、ぜひ知っておいてほしいのです。
「頭痛のために家事ができない日がある」「仕事のパフォーマンスが上がらない」「子どもと遊んであげられない日がある」——そんな状況が続いているなら、ひとりで抱え込まないでください。体の状態は必ず検査すればわかりますし、わかれば必ず対処できます。
足元から首まで、体全体をひとつながりとして診ていくのが私のスタイルです。どんな小さな疑問でも、いつでも気軽に相談しにきてください。あなたの頭痛の悩み、一緒に解決していきましょう。

