
院長:長田お気軽にご相談ください!

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学校健診で「側弯症の疑いがあります」という通知を受け取ったり、健康診断の結果に「脊椎異常」「脊柱異常」と書かれていたりすると、「本当に背骨が曲がっているの?」「家でも確認できる?」と心配になる方も多いと思います。


側弯症は、初期には痛みなどの自覚症状がほとんどないこともあります。そのため、学校健診や健康診断、ご家族が背中を見たことをきっかけに気づくケースがあります。
この記事では、思春期特発性側弯症について、ご家庭でも確認できる前かがみでのチェック方法と、健診で「脊椎異常」「脊柱異常」などを指摘されたときの考え方、気になる左右差が見つかったときの次の行動について解説します。


家庭でのチェックは側弯症を診断するものではありません。ただ、早く変化に気づくきっかけにはなります。健診結果や背中の左右差が気になる場合には、自己判断で様子を見続けず整形外科で確認してもらいましょう。
側弯症とは、正面から見たときに背骨が左右に曲がり、場合によっては背骨のねじれも伴う状態です。
なかでも原因を特定できないものを「特発性側弯症」といい、思春期に発症するものを「思春期特発性側弯症」と呼びます。
側弯症では、左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、ウエストラインの左右差、前かがみになったときの肋骨や腰部の隆起などが見られることがあります。
初期には痛みなどの症状がほとんどないこともあるため、学校健診で指摘されて初めて気づくケースもあります。
学校や一般の健康診断では、結果票に「脊椎異常」「脊柱異常」「側弯症の疑い」などと記載されることがあります。
こうした記載があっても、それだけで側弯症と診断されたという意味ではありません。健診で身体の左右差などが確認され、さらに詳しく調べた方がよいと判断されている場合があります。
また、「B判定」などの判定区分が記載される健康診断もありますが、A・B・Cなどの区分が何を意味するかは健診を行った施設によって異なります。まずは結果票に書かれている説明や受診の案内を確認してください。
「要受診」「要精密検査」などの案内がある場合や、肩の高さ、肩甲骨、ウエストラインなどの左右差が気になる場合には、整形外科で背骨の状態を確認してもらいましょう。
成長期のお子さんの場合には、学校健診で指摘されていなくても、ご家族が背中を見て気になる左右差に気づいたことをきっかけに受診して構いません。
学校健診でも、側弯症を見つけるために前かがみになった状態で背中の左右差を確認します。一般に「前屈試験(アダムス前屈テスト)」と呼ばれる方法です。
特に確認したいのが、前かがみになったときに背中や腰の片側が盛り上がって見えないかという点です。
これは背骨のねじれに伴って見られることがある所見です。ただし、前かがみチェックだけで側弯症と診断することはできません。気になる左右差があった場合は、整形外科で確認してもらうことが大切です。
前かがみだけでなく、まっすぐ立った状態でも次のような左右差がないか見てみましょう。
一つ当てはまったからといって側弯症とは限りません。あくまで「詳しく調べてもらうきっかけ」と考えてください。
学校健診や健康診断で側弯症・脊椎異常などを指摘された場合や、ご家庭で前かがみになったときの背中の左右差が気になった場合は、まず整形外科を受診しましょう。
側弯症の正確な診断には、立った状態でのレントゲン撮影が必要です。レントゲン画像から「Cobb(コブ)角」を測定し、背骨の曲がりの程度を確認します。
治療方針は角度だけで決まるわけではありません。年齢、骨の成熟度、成長がどの程度残っているか、弯曲の位置や進行の有無などを総合して判断されます。
軽い側弯では定期的な経過観察となることがあります。一方、成長期に進行が認められる場合などには装具治療が検討され、さらに大きな弯曲では手術が選択肢となる場合があります。
ここは親御さんからよく聞かれるところです。
「経過観察」は「放っておいて大丈夫」という意味ではありません。成長期には側弯が進行することがあるため、医師から指示された時期に診察やレントゲン検査を受け、変化を確認していくことが重要です。
また、側弯そのものとは別に、姿勢や身体の使い方、スポーツ時の動作などで気になることがあれば、それらを確認しておくことも日常生活を快適に送るうえでは意味があります。
当院では、側弯症そのものの診断や医学的な治療は整形外科で受けていただくことを前提としています。
そのうえで、立ち姿勢や身体の動き、骨盤・股関節・膝・足部などを確認し、日常生活やスポーツで身体にどのような負担がかかっているのかを評価します。
特にスポーツをしているお子さんでは、足のサイズや靴の状態、足のアーチ、立ったときの重心なども確認します。
必要に応じて、身体のケアや運動についてのアドバイス、靴の選び方などをご提案します。また、足元のサポートが必要と判断した場合には、オーダーメイドインソールについてご説明することもあります。
ただし、インソールやカイロプラクティックによって側弯そのものを治したり、進行を防いだりできると考えるものではありません。整形外科での診断・経過観察を続けながら、身体を使いやすい環境を整えるという位置づけです。
学校健診や健康診断は、背骨の状態に気づくきっかけになります。
「側弯症の疑い」「脊椎異常」「脊柱異常」などの記載があっても、それだけで側弯症と確定したわけではありません。まず結果票の案内を確認し、必要に応じて整形外科で状態を確認しましょう。
側弯症と診断され、経過観察が必要と判断された場合には、指定された時期に診察を受けて変化を確認していくことが大切です。
そのうえで、「姿勢や身体の使い方も見てほしい」「スポーツを続けていいのか気になる」「足や靴の状態も確認したい」といったことがあれば、当院でも一緒に考えることができます。
大切なのは、健診結果だけで自己判断することではなく、必要な場合に適切な医療機関につなげることです。お子さんの背中に気になる左右差を見つけた場合も、まずは整形外科で確認してもらいましょう。

