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思春期の側弯症、進行する?しない?リスクの見分け方

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こんにちは。UPカイロプラクティック市ヶ尾整体院の長田です。今日は「子どもの側弯症、このまま進んでしまうのかな…」と心配しているお父さん・お母さんに向けて、少し大事な話をさせてください。

学校の健診で「側弯症の疑いがあります」という紙を渡された瞬間、頭が真っ白になった方も多いのではないでしょうか。

整形外科を受診して「経過観察にしましょう」と言われたけれど、次の診察は3か月後。その間、何もしなくて本当に大丈夫なのか…とモヤモヤが続いている、そんな方にぜひ読んでいただきたい内容です。

思春期突発性側弯症は、適切な時期に適切な対応ができるかどうかで、その後の経過が大きく変わります。

今回は「進行しやすい人の特徴」と「足元からのアプローチ」を中心に、成長期のお子さんを持つ保護者の方が知っておくべきことをわかりやすくお伝えします。

院長:長田

カイロプラクティックの現場でジュニアアスリートや成長期のお子さんを診ていると、「もう少し早く来てくれたら…」と感じるケースが少なくありません。進行リスクを知っておくだけで、動けるタイミングが変わります

目次

なぜ「思春期」が側弯症の最も重要な時期なのか

側弯症そのものは幼少期から存在することもありますが、脊柱の曲がりが急速に進むのは圧倒的に思春期です。この時期は骨が急激に縦方向へ成長するため、背骨のバランスが崩れやすく、わずかな歪みが一気に大きくなることがあります。

成長が止まれば進行も落ち着く傾向がありますが、問題は「いつ成長が止まるか」が個人差大きいという点です。

特に女の子の場合、成長スパートと初経のタイミングが側弯症の進行と深く関わっています。

初経を迎える前後の1〜2年間は、一生のうちで最も背骨が変化しやすい時期と言っても過言ではありません。この時期に早めに状況を把握しておくことが、将来の選択肢を広げることにつながります。

進行しやすい人の特徴を知っておこう

「うちの子は進行するタイプ?しないタイプ?」というのは、多くの保護者が最も知りたいことだと思います。医学的にはいくつかの指標から進行リスクを予測することができます。

すべてが当てはまるからといって必ず悪化するわけではありませんが、リスク因子を把握しておくことで、受診のタイミングや日常生活での注意点を判断しやすくなります。

初経前であること、あるいは初経直後であること

これは非常に重要なサインです。初経を迎える前の段階は、体が急成長している真っ最中であることを意味します。成長ホルモンが活発に分泌され、骨が縦に伸びるスピードが最大になるこの時期は、側弯の角度も一番変化しやすいタイミングです。

初経を迎えた後も、およそ2年間は骨の成長が続くため、気を抜けない期間が続きます。「生理が来たから成長は終わり」と思いがちですが、実際には初経後しばらくは要注意期間が続いていると考えてください。

診断時にすでに角度が大きい場合

側弯症の重症度はコブ角という角度で測ります。最初の受診時点でこの角度が20度を超えていると、今後さらに進行するリスクが高いとされています。

逆に角度が小さい段階で発見された場合は、進行しないまま経過することも多くあります。だからこそ、健診での指摘はできるだけ早めに専門機関を受診する機会にしてほしいのです。

骨の成熟度がまだ低い場合

整形外科では「リッサー徴候」と呼ばれる骨の成熟度の指標をレントゲンで確認します。

0〜1という成熟度が低い段階では、まだ骨が大きく変化する余地があるため、進行リスクが高くなります。骨が成熟するにつれてリスクは下がっていくため、今現在どの段階にいるかを把握することが大切です。

右胸部に出ているカーブパターン

側弯症にはいくつかのカーブのパターンがあります。そのなかで胸椎が右方向に曲がっているタイプは、進行しやすいことが知られています。カーブの場所や方向によっても今後の見通しが変わるため、専門家による評価が欠かせません。

家族に側弯症の方がいる場合

お母さんや祖母など、血縁者に側弯症があると、遺伝的な影響が出やすい傾向があります。発症しやすいだけでなく、進行しやすい体質を受け継いでいる可能性もあるため、家族歴は必ず担当医に伝えておきましょう。

痩せ型・低体重の傾向がある場合

体格が細く、BMIが低い子どもは側弯症の発症・進行リスクが高いという報告があります。これは遺伝的に代謝が活発な体質と関連していると考えられており、特に思春期の女子で痩せ型のお子さんは注意が必要です。

進行のサインを日常生活で見逃さないために

受診と受診の間が3か月〜半年空くことも多いなかで、保護者として日常的にチェックできることがあります。専門的な診断を置き換えるものではありませんが、変化に気づくきっかけになります。

まず、お子さんを後ろから見たときに、左右の肩の高さが変わってきたと感じたら要注意です。

肩甲骨の出っ張り方が左右で違う、腰のくびれが非対称になってきた、服を着たときに肩ラインがずれているように見える、といった変化は、カーブが進行しているサインかもしれません。

また前屈みになったとき、背中の左右の高さが違って見える場合も注意が必要です。「気のせいかな」と思ったことが実は変化の始まりだったというケースは珍しくありません。迷ったらぜひ専門家に相談してみてください。

背骨の問題は、足元のアライメントから始まっている

ここで少し視点を変えてお話しさせてください。側弯症というと「背骨が曲がっている問題」として捉えられることがほとんどです。

もちろんそれは間違いではないのですが、私がカイロプラクティックの現場で長年診てきた経験からいうと、背骨の歪みを下から支えている下半身のアライメント、つまり骨盤・膝・足首・足裏のバランスが崩れていることが、側弯症を悪化させる大きな要因になっているケースが非常に多いと感じています。

人間の体は、足元から頭まで一本の軸でつながっています。足のアーチが崩れていたり、左右の脚の使い方に偏りがあったりすると、その影響は膝・骨盤・腰椎・胸椎と順番に上に伝わっていきます。

成長期の柔らかい骨格は特にこの影響を受けやすく、足元の歪みが慢性的に続くことで背骨のカーブを助長してしまうことがあるのです。

だからこそ、私は側弯症のお子さんに対して「背骨だけを診る」のではなく、足元から全身のアライメントを整えるアプローチを取り入れています。

具体的には、足のアーチや重心の偏り、歩き方のクセなどをチェックしながら、必要に応じてオーダーメイドインソールを活用した施術を行っています。

インソールで足元から側弯症をサポートする

私はフランスのSIDAS社の技術研修を受け、オーダーメイドインソールの制作に長年携わってきました。

プロアスリートから日常的な痛みを抱える方まで、幅広い方の足元を診てきた経験があります。成長期のお子さんにとって、足元のアライメントを整えることは、体全体のバランスを守ることに直結します。

靴の中敷きひとつで体の傾きが変わる、というのは大げさに聞こえるかもしれませんが、実際に重心の偏りが改善されることで姿勢が整い、脊柱への不均等な負荷が軽減されるケースを数多く経験しています。

側弯症の根本的な治療ではありませんが、進行を助長する環境を整えるという意味では、非常に重要なアプローチだと考えています。

「経過観察」の間に何をすればいいのか

整形外科で「様子を見ましょう」と言われると、何もできないような気持ちになることがあります。でも、この期間にできることは実はたくさんあります。

体幹の筋肉を適切に使えるようにしておくことは、カーブの進行を助長しないためにとても重要です。背骨を支える筋肉のバランスが崩れると、カーブがより大きくなりやすくなります。

日常的に体を動かす習慣を維持しながら、骨盤や脊柱への負担が偏らないよう生活習慣を整えることが大切です。また、お子さんの靴が足に合っているかどうかも、ぜひ一度確認してみてください。

サイズが合っていない靴や、アーチサポートのない靴を長時間履き続けることは、足元のアライメント崩れにつながることがあります。

装具治療はどんな場合に必要になるのか

コブ角がおよそ25〜40度の範囲で、かつ骨の成熟度がまだ低い段階にある場合、装具療法が適応となることが多いです。

装具は側弯の進行を抑えることを目的としており、完全に元に戻すものではありませんが、手術を回避するために非常に有効な選択肢です。

装具を着けることへの抵抗感を持つお子さんも多いですが、最近は目立ちにくいデザインのものも登場しています。

担当医と相談しながら、お子さんの生活スタイルに合った方法を選ぶことが大切です。

カイロプラクティックで何ができるのか

「側弯症はカイロで治るの?」と聞かれることがあります。正直に言うと、カイロプラクティックだけで骨の形を劇的に変えることは難しいです。ただ、成長期の体が正しい方向に育っていくためのサポートという役割は十分に果たせると考えています。

背骨や骨盤のバランスを整えることで、筋肉の緊張の偏りや動きのクセを改善し、脊柱への不均等な負荷を軽減することができます。

そして先ほどお伝えしたように、足元のアライメントを整えるインソールのアプローチも組み合わせることで、より体全体としてのバランスを保ちやすくなります。

成長期のお子さんの体は変化のスピードが速い分、適切なサポートが入ると反応も早い。そこが子どもたちを診ていて、やりがいを感じる瞬間でもあります。

側弯症は「背骨だけの問題」として捉えるのではなく、足元から全身のつながりとして向き合っていくことが大切だというのが、私の一貫した考えです。

経過観察の期間も、ただ待つだけにならないように。お子さんの体のことで不安なことがあれば、一人で抱え込まずにいつでも気軽に相談してください。どんな小さな疑問でも一緒に考えていきます。


院長:長田

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