
院長:長田お気軽にご相談ください!

院長:長田お気軽にご相談ください!
学校の健診で「側弯症の疑い」と書かれた紙を受け取ったとき、あなたはどんな気持ちになりましたか?「まさかうちの子が…」「これからどうしたらいいの?」と頭が真っ白になった方も多いのではないでしょうか。


整形外科を受診したら「経過観察で」と言われた。でも、何もしなくていいとは言われていない。そのモヤモヤを抱えながら、不安な気持ちで検索を続けている親御さんへ、今日はそのお悩みにしっかりお答えします。
思春期特発性側弯症は、早い段階で適切に向き合うことで、進行を抑えられる可能性がぐっと高まります。「まだ軽度だから」と先延ばしにせず、今できることを知っておくことが大切です。


学校検診の通知を受け取ったあと「何をすればいいか分からない」という状態のまま不安だけが大きくなってしまうのは本当につらいですよね。カイロプラクターとして20年以上、背骨と身体の状態を診てきた立場からお伝えできることをまとめました。当院では「足元から背骨を整える」という視点で側弯症にアプローチしています。一緒に考えていきましょう
背骨の曲がり具合は「コブ角」という角度で表します。このコブ角が時間とともに大きくなっていく状態が「進行」です。成長期は骨がどんどん伸びる分、側弯症が進みやすい時期とも言えます。
ただし、すべての側弯症が一直線に悪化するわけではなく、どの段階でどう対処するかによって経過は大きく変わってきます。
側弯症の治療方針は、コブ角の大きさによってざっくりと3段階に分かれています。それぞれの段階でできることが違うので、まずは今どのステージにいるかを把握することが第一歩です。
| コブ角の目安 | 一般的な対応 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 20度未満(軽度) | 経過観察 | 進行がなければ保存的に対処。この段階での取り組みが最も重要 |
| 20〜40度(中等度) | 装具治療が検討される | 1日12〜18時間以上の装着が必要。子どもへの心理的負担も大きい |
| 50度以上(高度) | 手術が検討される | 合併症リスクや長期的な問題も伴うため、慎重な判断が必要 |
「経過観察」と言われると、何もしなくていいように聞こえることがあります。
でも実際には、この「経過観察」の期間こそが、進行を食い止めるための一番大切な時間です。何も手を打たずに次の検査を待つのではなく、日常の中でできることを積み上げていくことが大事なのです。
側弯症というと、どうしても「背骨の問題」として背中ばかりに目が向きがちです。でも私がこれまで多くの方を診てきて感じるのは、背骨そのものだけを見ていても問題の本質に届かないことがある、ということです。
背骨は確かに曲がっている。しかしその背骨を下から支えている骨盤・股関節・膝・足首、そして足裏のアライメント(骨や関節の並び方)に問題があることで、背骨に余分なゆがみが生じているケースが非常に多いのです。
家の柱が傾いているとき、柱だけを直そうとしても根本的な解決にはなりません。地盤や基礎に問題があれば、また傾いてしまうからです。
身体も同じで、足のアーチの崩れや重心のズレが骨盤を傾け、その傾きを補正しようとして腰椎・胸椎・頸椎が連鎖的にバランスを崩していくという流れは、カイロプラクティックの現場でごく日常的に見られる光景です。
片足に体重がかかりやすい立ち方のクセ、内股や外股の歩き方、扁平足や過回内(かかいない)と呼ばれる足首の傾き……。これらは一見、背骨とは無関係に見えますが、全身のバランスに直接影響を与えています。
側弯症の方の足元を評価すると、何らかの下半身のアライメント不良が見つかることは珍しくありません。
当院では、背骨の状態を診るだけでなく、足の重心バランス・骨盤の傾き・下肢の関節の動きを包括的に評価したうえで施術を行っています。
カイロプラクティックによる脊椎・骨盤の調整と合わせて、足元のアライメントを整えることで、背骨にかかる余分な負担を根本から減らしていくアプローチです。
オーダーメイドインソールを活用して足裏のアーチを適切にサポートし、重心の偏りを補正することは、背骨への負荷軽減という観点でも有効な手段のひとつです。
靴の中の環境を整えることが、遠く離れた背骨のゆがみに影響する——これは決して大げさな話ではなく、身体の連動性を理解すれば自然なことなのです。
「手術以外に根本的な方法はないのか」というご質問を、多くの親御さんからいただきます。答えは「あります」です。ただし、魔法のような即効策ではなく、日常の積み重ねと専門的なアプローチを組み合わせることが重要になります。
以下に、今すぐ取り組める具体的な方向性を解説していきます。
長時間にわたって背骨に偏った負担をかけ続ける姿勢は、側弯症の悪化につながりやすいです。特に気をつけたいのが、片側だけに体重をかけるクセ、ソファで斜めに寝転ぶ習慣、スマホを首を前に突き出して見る時間の長さといった日常動作です。
これらをすぐにゼロにするのは難しいかもしれませんが、意識的に見直すだけでも背骨への負担は変わります。
背骨を支える体幹の筋肉が弱いと、背骨はより不安定な状態になります。ただし、やみくもに筋トレをすればいいわけではありません。
側弯症に対応した運動療法(シュロス法など)は、背骨の湾曲タイプに合わせた動きで筋肉のバランスを整えることを目的としており、専門家の指導のもとで行うことが前提です。
自己流で負荷の強いトレーニングをすると、かえって弯曲を助長することもあるため注意が必要です。
前の章でもお伝えしたように、足元と背骨は密接につながっています。「足裏の重心がどこに偏っているか」「左右の足への荷重バランスはどうか」「歩くときに骨盤が左右に揺れていないか」
こうした点を一度しっかり確認してみることをおすすめします。自分では気づきにくい部分でもあるので、専門家に評価してもらうのが確実です。
子どもが1日のうち最も長く同じ姿勢でいる時間、それが睡眠です。寝具の硬さや枕の高さが合っていないと、寝ている間中ずっと背骨に不自然な負担がかかり続けます。
特に柔らかすぎるマットレスは身体が沈み込み、背骨のゆがみを強めやすい傾向があります。今すぐできることのひとつとして、寝具の見直しも検討してみてください。
「良かれと思ってやっていたことが逆効果だった」というケースは、側弯症においても少なくありません。せっかく取り組むなら、NG行動を先に把握してから始める方が断然効率的です。
ネットで「側弯症に効く」と紹介されているストレッチをやみくもに試す方がいます。ストレッチ自体は悪いものではありませんが、弯曲の方向やタイプを無視したストレッチは、弯曲を助長する方向に働く危険性があります。
自分の側弯症がどのタイプで、どこにどんな張りがあるのかを確認してから行うことが大切です。
病院で「今は経過観察で」と言われると、多くの方が「何もしなくていいんだ」と受け取ってしまいます。しかし経過観察とは「今すぐ手術や装具が必要なほどではない」という意味であって、「このままにしておいて大丈夫」という意味ではありません。
次の受診まで何もしないのか、その間に何らかのアプローチを続けるかで、次回の検査結果は大きく変わることがあります。
インターネットには側弯症に関する情報が溢れています。
しかし「この体操で治った」「装具はやめた方がいい」といった情報は、その人の状態やコブ角、弯曲のタイプが異なれば全く参考にならない場合があります。自分の子どもの状態を正確に把握したうえで情報を取捨選択することが、遠回りを防ぐ近道です。
「側弯症はカイロプラクティックで改善できますか?」というご質問をよく受けます。
正直にお伝えすると、カイロプラクティックがすべての側弯症に劇的な矯正効果をもたらすわけではありません。でも、だからといって「効果がない」と言い切るのも正確ではないのです。
脊椎の動きの改善、周囲の筋肉のバランス調整、神経機能の正常化を通じて、進行の抑制や症状の軽減が期待できる場合があります。
特に成長期の子どもは、身体の変化に対する反応が大人より敏感で、早い段階から正しいアプローチを続けることで、経過が良い方向に変わるケースを私はこれまで多く経験してきました。
当院ではカイロプラクティック施術に加えて、姿勢分析を使った検査を行っています。背骨だけを見るのではなく、足の重心・骨盤の傾き・各関節の可動域・筋肉の緊張バランスまでを包括的に評価します。
側弯症の原因はひとつではないからこそ、どこに問題が集中しているかを特定することが、最短ルートでの改善につながるのです。足元から全身を整えるという視点が、当院のアプローチの根幹にあります。
基本的に特別な禁止事項はなく、スポーツを続けることは問題ありません。
むしろ適度な運動で体幹を鍛えることは、進行予防にもつながります。ただし、片側に大きな負荷がかかり続ける動作(特定の方向への反復スイングなど)は、専門家に相談しながら取り組む方が安心です。
装具治療は骨の成長が止まるまでの数年間が基本となります。コブ角の変化や骨の成熟度を見ながら、徐々に装着時間を短縮していきます。
長期にわたるためお子さんへの心理的負担も大きく、見た目の変化を気にするお子さんも少なくありません。装具が本当に必要かどうかの判断こそ、専門家との丁寧な相談が必要です。
必ずしもそうとは言えません。成長終了後でも、コブ角が一定以上の場合は年間1度程度の割合で進行が続くことが報告されています。
成人してからも側弯症と向き合い続けることが必要な場合があるため、早いうちからしっかりと対策を積み重ねておくことが重要です。
インソール単体で側弯症そのものを治すものではありません。ただし、足元の重心バランスを整えることで骨盤の傾きが改善し、背骨への余分な負担が減少するという点では、補助的に有効なアプローチになり得ます。
特にオーダーメイドで作製したインソールは、その方の足の形状や重心の特徴に合わせて設計するため、既製品よりも精度の高いサポートが期待できます。
側弯症の進行を止めることは、簡単ではありませんが、決して不可能でもありません。大切なのは「正確な現状把握」と「今の段階に合った対処」を組み合わせることです。
そして私が強くお伝えしたいのは、背骨だけを見ていても解決しないことがある、ということ。足元から全身のバランスを整えるという視点を持つことで、これまで変わらなかった状態が動き出すことがあります。
私がこれまで診てきた中で感じるのは、「早く来てくれれば良かった」というケースの多さです。軽度のうちから取り組んでいれば、装具治療が必要になるほど進行せずに済んだかもしれない方が、実際にいらっしゃいます。
「まだ様子を見ていいかな」という時間が、将来の選択肢を狭めてしまうことがあるのです。
お子さんのことが心配で夜もよく眠れない、という親御さんもいらっしゃいます。そんなときはぜひ、一人で悩まずに相談してください。どんな状態からでも、今できることはあります。一緒に考えましょう。

