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装具だけじゃない、足元から側弯症にアプローチする新しい考え方

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装具を着けることが正直しんどい、そう感じているあなたやお子さんの気持ちは、決して甘えではありません。

学校検診で思春期特発性側弯症と診断され、装具を処方されたとき、「これからずっとこれを着けて生活するの?」と頭が真っ白になった方は多いはずです。

毎日の装着時間、着替えのたびに感じる視線、夏の蒸れや締め付け感。それでも「着けないと進行する」と言われるから、泣きながら頑張っている子どもたちがいます。

このページでは、装具を着けることへの抵抗感がなぜ生まれるのか、着けない選択をした場合に何が起きるのか、そして装具以外にできることは何なのかを、カイロプラクターとしての視点からお伝えします。

院長:長田

装具を着けたくないというお子さんの気持ち、私はとても自然なことだと思っています。思春期の子どもにとって、見た目や友達の目線は本当に大切なもの。その感情を否定せずに、一緒に前に進む方法を考えていきましょう。

目次

装具を着けたくなる気持ち、その理由を整理してみましょう

装具への抵抗感は、ひとつの理由だけで生まれるわけではありません。装着に関わる様々な不便さや、思春期特有の心理的なプレッシャーが重なり合って「もう着けたくない」という限界感につながっていきます。

実際に当院に来院されるお子さんとその親御さんのお話を聞くと、感じている困難は想像以上に多岐にわたります。

身体的な不快感

硬いプラスチックの装具は、長時間の装着でどうしても蒸れや圧迫が生じます。夏場は特につらく、汗疹になってしまうお子さんも少なくありません。就寝時も着けることが求められる場合は、寝返りのたびに違和感を覚えて睡眠の質が落ちることもあります。

学校生活への影響

制服の上にシルエットが出てしまう、体育の着替えのときに見られてしまう、部活動中の動きが制限される。

これらは大人が思う以上に思春期の子どもにとって深刻な問題です。「自分だけが違う」という孤立感は、登校への意欲まで削いでしまうことがあります。

長期間続くことへの疲労感

骨の成長が終わるまでの数年間、毎日12〜18時間以上の装着が続きます。

終わりが見えない治療を続ける精神的な消耗感は、大人の私たちでも想像できると思います。「今日くらいいいか」という気持ちが積み重なるのは、ある意味で自然な心理的防衛反応とも言えます。

着けない選択をすると、実際に何が起きるのか

ここは正直にお伝えしなければならない部分です。装具を着けたくない気持ちに共感しつつも、着けない場合のリスクについては、しっかりと知っておいていただきたいと思います。

装具治療の目的は「進行を止めること」であり、着用時間が短くなるほど、その効果は大きく下がっていきます。

成長期は進行リスクが特に高い

思春期は背骨の成長が急速に進む時期です。この時期に側弯の角度が進行しやすいことは、多くの研究で明らかにされています。特にCobb角(背骨の曲がり角度)が25度を超えているケースでは、装具なしで放置した場合の進行リスクが高まります。

手術のリスクが現実味を帯びてくる

胸椎で50度以上、腰椎で40度以上に進行すると、手術が検討される段階に入ります。手術は3〜6時間に及ぶ大きな処置であり、合併症や再手術のリスクも伴います。装具治療の目標は、この手術を回避することにほかなりません。

成長が終わっても進行が続く可能性がある

50度を超えた側弯症は、成長が止まった後も年間約1度のペースで進行するとされています。30年で30度近く角度が増すことを考えると、成人してからの生活の質にも大きく影響します。

さらに80度を超えると内臓への圧迫から呼吸機能の低下を起こす可能性もあります。

側弯症は背骨だけの問題ではない、足元から見直す視点

側弯症というと、どうしても背骨そのものに目が向きがちです。

しかし私がこれまで多くのアスリートや一般の方のカラダを診てきて強く感じるのは、背骨の歪みは、それを支える下半身のアライメント(骨格の並び)の乱れと深く関係しているということです。

足元の崩れが全身の歪みをつくる

足のアーチが崩れてしまうと、地面からの衝撃を正しく分散できなくなります。その影響は足首・膝・股関節・骨盤へと連鎖し、最終的には脊椎のバランスにまで及びます。

片足への荷重の偏りや、左右の重心位置のずれが長期間続くことで、背骨に余分なねじれや側方への負荷がかかり続けるのです。

骨盤の傾きと側弯の関係

骨盤が左右どちらかに傾いていたり、前後に過剰に傾いていたりすると、その上に積み重なる腰椎・胸椎・頸椎のすべてに影響が出ます。

側弯症のお子さんの足元を確認すると、明らかに左右の荷重バランスが崩れているケースが非常に多く、これが背骨への慢性的なストレスを生んでいると考えられます。

足元からのアプローチで何が変わるのか

私はSIDAS社(フランス)の本国での技術研修を受けてオーダーメイドインソールの作成を行っており、長年にわたってスポーツ選手から一般の方まで、足元からカラダ全体を整える施術を続けてきました。

インソールで足のアーチを適切にサポートし、地面との接地状態を改善することで骨盤の傾きが整い、背骨への余分な負荷が軽減されるケースがあります。

装具で背骨を外から支えることと、足元からカラダの土台を整えることは、互いを補い合う関係にあるのです。

装具以外にできることはあるのか

装具がつらいと感じているとき、それを完全にやめることは推奨できませんが、補完的なアプローチを取り入れることで、装具との付き合い方が少し楽になる可能性があります。当院でお伝えしている方法をいくつかご紹介します。

シュロス法・側弯体操

ドイツ発祥のシュロス法は、側弯症に特化した運動療法です。背骨のねじれを3次元的に意識しながら呼吸と組み合わせて行う体操で、欧米では装具治療と並んで広く実施されています。

正確な指導のもとで継続することで、姿勢筋のバランスが整い、進行抑制につながる可能性があります。

夜間装具という選択肢

日中の学校生活への影響が大きいと感じているご家族には、就寝中の8〜10時間の装着を中心に設計された夜間装具という選択肢もあります。

日中の装着時間を短縮できる場合があり、生活への影響を抑えながら治療を続ける方法として主治医と相談する価値があります。

カイロプラクティックによる全身調整

装具は背骨の変形を外側から矯正するアプローチです。これに対してカイロプラクティックは、脊椎や骨盤の関節可動域を改善し、神経伝達を整えることで、カラダが本来持っているバランス機能を高めていくアプローチです。

足元のアライメント調整と組み合わせることで装具治療の補完効果が期待できます。

当院が側弯症のお子さんに対してできること

当院では、思春期特発性側弯症のお子さんに対して、姿勢分析ソフトを使った全身のバランス検査、整形外科的検査、そして関節の動きと連動性の評価を丁寧に行っています。

原因のわからない状態で施術を続けても、根本的な改善にはつながりません。だからこそ、検査を最も重視しています。

足元の荷重バランスを可視化する

当院では足裏の荷重分布を測定し、どちらの足にどれだけの重心がかかっているかを数値と画像で確認することができます。

「なんとなく歪んでいる気がする」という感覚的な話ではなく、データをもとに現状を把握したうえでアプローチを組み立てていきます。足元の崩れが背骨にどう影響しているかを一緒に確認しながら、施術の方向性を丁寧にお伝えしています。

オーダーメイドインソールで土台を整える

検査の結果、足元のアライメント改善が必要と判断した場合は、オーダーメイドインソールの作成をご提案することがあります。

既製品のインソールとは異なり、そのお子さんの足の形状・アーチの状態・荷重のクセに合わせて一から作製するため、日常的な歩行や姿勢への影響が変わっていきます。靴の中という「見えない部分」から、背骨への負荷を減らしていくイメージです。

お子さんの気持ちに寄り添いながら

娘が2人いる親として、思春期の子どもが感じる「見られたくない」「友達と違いたくない」という感情は、とてもリアルに理解できます。

治療の話だけでなく、学校生活での困りごとや気持ちの部分も含めて、お子さんと一緒に考える時間を大切にしています。

よくあるご質問

装具を着けられない日が続いてしまいました。今からでも間に合いますか?

着けられなかった期間があっても、今から継続することで進行を抑制できる可能性は十分あります。大切なのは、現在の角度と成長段階を正確に把握し、今後の方針を立て直すことです。まずは現状の確認からはじめましょう。

装具治療と並行してカイロプラクティックを受けることはできますか?

はい、可能です。装具治療は外から矯正するアプローチ、カイロプラクティックはカラダの内側から機能を高めるアプローチとして、補完関係にあります。主治医との連携を大切にしながら、両方を並行して行っているお子さんもいます。

インソールは子どもでも使えますか?

はい、お子さんへのインソール作成も行っています。足の骨格が形成される時期に土台を整えることは、将来の姿勢や歩き方にもよい影響を与えます。靴のサイズや足の成長に合わせてフォローアップもお伝えしますので、ご安心ください。

側弯症はカイロプラクティックで治りますか?

カイロプラクティックは側弯症そのものを「治す」治療ではありません。

ただし、脊椎の動きの改善や体幹筋のバランスを整え、足元からのアライメント調整を組み合わせることで、進行の抑制や日常的な不快感の軽減に効果が期待できます。装具治療を補う役割として、適切に活用していただける施術です。

一人で抱え込まないでください、一緒に考えましょう

装具を着けることがつらいという気持ちは、弱さではなく、それだけ毎日頑張ってきた証だと私は思っています。その気持ちを押し殺して無理を続けることが、必ずしも最善の治療につながるわけではありません。

背骨の問題は背骨だけを見ていても解決しないことがあります。足元という土台から全身のバランスを整え直すことで、装具治療の効果をより引き出しながら、お子さんが少しでも楽に治療と向き合えるよう、当院はサポートしていきます。

今感じているつらさや疑問を、ぜひ一度私に聞かせてください。


院長:長田

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